2018年03月03日

第5回グリーンイメージ国際環境映像祭 

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−映像のまなざし ここから向かう未来−

世界53の国と地域から応募された213作品の中から、グリーンイメージ賞 受賞17作品を上映、最終日には、グリーンイメージ大賞が決まります。

上映後には、制作者のトークや、会場の観客の方々との質疑応答の時間もあります。

世界の優れた環境「映像のまなざし」を通して、地球のいまが見える
日本と世界の環境と「ここから向かう未来」を考える3日間です。

期間:2018年3月23日(金)〜25日(日)
会場:日比谷図書文化館コンベンションホール(東京都千代田区日比谷公園1-4地下1階)

参加:協力費1日1,500円 学生協力費1日1,000円 3日間通し券3,000円
   中学生以下無料・事前予約不要

主催:グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会
(委員長 佐藤忠男)

上映スケジュール&プログラム
https://green-image.jp/filmfestivals/5th/

◆3月23日(金)12:30 - 21:20 [開場 12 : 15]
12:30 『古い扇風機(仮)』
The Fan
監督 : Fatmeh SOHANI
イラン/ 2014年/ 7分/言語なし
廃品として捨てられることをこわがっている、おんぼろ扇風機のアニメーション。

12:40 『十字線のむこう側(仮)』
In the Crosshairs
監督 : Marzieh KHEIRKHAH
イラン/2016年/6分/言語なし
戦車の砲身の中、鳥の巣と卵を兵士は見つける。気持ちとはうらはらに彼は、上官の命令に従って村を砲撃する。
乾いた大地の色で描かれる戦場のアニメーション。

12:46『終わらない詩(仮)』
BE'JAM BE the Never Ending Song
監督 : Caroline PARIETTI & Cyprien PONSON
フランス・スイス/ 2017年/87分/ペナン語
心を失ってはいけないーボルネオの深いジャングルの中、先住民がペナン語で語る森と人と見えないものたちの影。

14:30『カムイの鳥の軌跡 - オオジシギ2つの物語』
Chippiyak Kamui, The Snipe God
監督 : 山上 暢
日本/ 2017年/ 45分
2016年夏、日本とオーストラリアの鳥類研究者が合同で、世界初のオオジシギ調査を開始した。日本から1万キロ離れたオーストラリアに向かってオオジシギはどんな旅をしているのか? 驚きの生態が明らかになっていく。
【上映後トーク】
沼田 博光さん『カムイの鳥の軌跡』プロデューサー
× 竹山 史朗さん(モンベル広報部本部長)

15:35 『黄昏のコーラス(仮)』
Dusk Chorus: based on Fragments of Extinction
監督 : Nika SARAVANJA & Alessandro d'EMILIA
イタリア/2016年/62分/イタリア語・スペイン語・英語
世界で最も生物多様性豊かと言われるエクアドルの原生林の音を24時間 3Dサウンドスケープで録音する作曲家David Monacchiの探求の旅を追う。
地球上から失われつつある生きものたちの声を可視化した貴重な記録。

16:50『カメの冒険(仮)』
Chiripajas
監督: Olga POLIEKTOVA and Jaume QUILES
スペイン・ロシア/ 2017年/ 2分/言語なし
家族を探す小さなカメを描いた実写アニメーション。

16:55『ウミガメに安全な海を(仮)』
Safe Passage for Sea Turtles
監督 : YU Li-Ping & CHEN Tien-Pao
台湾 / 2016年/ 31分/中国語
人類よりはるか太古から地球に生きてきたウミガメ。
世界の海を自由に生きるこの生きものは、現代文化により未曾有の危機に見舞われている。
【上映後トーク】YU Li-Pingさん『ウミガメに安全な海を』監督

18:00 『森からの声(仮)』
Mundiya Kepanga, the Voice of the Forest
監督 : Marc DOZIER, Luc MARESCOT
フランス/ 2017年/ 85分/英語
パプアニューギニアのHuli族の首長Mundiya Kepanga。彼は詩的にユーモアを交えて自然と森林について語る。
彼の力強く哲学的な言葉と行動は人々を揺り動かしていく。

19:35 『ほたるの川のまもりびと』
Protectors of Firefly River
監督 : 山田 英治
日本/2017年/ 90分
夏には蛍が舞う豊かな自然に囲まれた美しい里山、長崎県川棚町こうばる地区。
ここにダム建設の話が持ち上がったのが半世紀ほど前。
以来、根拠の希薄なダム建設のために、人生を翻弄されながらも
明るく前向きに暮らす13世帯の「かけがえのない日常」を描く。
【上映後トーク】山田 英治さん『ほたるの川のまもりびと』監督


◆3月24日(土)11:00 -18:40 [開場 10 : 45]
11:00『大気汚染とたたかえ(仮)』
Fighting Air Pollution
監督 : HUANG Hung-Ju
台湾/ 2016年/18分/客家語・中国語
2015年末、台湾各地で大気汚染反対の声が挙がった。子どもレポーターたちはマイクを持って現場に向かった。
若い親子が歌いながら街を歩くデモ、苦い経験を抱える工業都市のスモッグ。子どもたちは何を考えるのだろう?

11:20『フォードランディア - ヘンリー・フォード アマゾンの挑戦と挫折(仮)』
Beyond Fordlandia: An Environmental Account of Henry Ford's Adventures in the Amazon
監督 : Marcos COLON
アメリカ・ブラジル/2017年/ 75分/英語
1927年、フォード氏の自動車会社はアマゾン川上流にゴムのプランテーション開発を試みた。失敗に終わったこの開発が90年後の現在に示唆することはなにか?
その後、輸出用大豆生産への転換に到ったかの地の歴史をたどる。

12:45『ダシー - 南アフリカ・小さなサバイバルの達人(仮)』
The Dassie: A South African Survival Specialist
監督 : Marlen HUNDERTMARK
ドイツ/2017年/52分/英語
南アフリカの海岸線に生息するダシーの誕生から成長までを、つぶさに追った鮮やかなネーチャーフィルム。
【上映後トーク】Marlen HUNDERTMARKさん『ダシー』監督

14:40『森の王者ツキノワグマ - 母と子の知られざる物語』
Moon Bear Chronicle: Unraveling the Mysteries
監督 : 松林 明
日本/2017年/49分
28年間、山に通い、クマの姿を追い続けた動物カメラマンが初めて映像で捉えた、奥深い山での「命のせめぎ合い」。
自然の中で命をつないでいくことの厳しさ、生きていることのかけがえのなさを伝える。
【上映後トーク】松林 明さん『森の王者ツキノワグマ』監督

15:45『レンジャーと豹(仮)』
Ranger and Leopard
監督: Fathollah AMIRI
イラン/2017年/53分/ペルシャ語
イラン中央部の町イスファハンの野生保護区レンジャーHalvaniは、ペルシャヒョウの噂を耳にするが、40年もの間、その姿を見た者はいない。ペルシャヒョウを探す彼の苦難の日々が始まった。

16:50 『福島 生きものの記録 シリーズ5 - 追跡』
Fukushima Record of Living Things Episode Five - Follow-Up
監督: 岩崎 雅典
日本 / 2017年/ 95分
東京電力福島第一原発事故による生きものたちへの健康被害を記録するシリーズ5作目。
新たに始まった海辺の生物調査、海洋、ツバメ、ニホンザル等の継続調査の追跡。
見えない放射線の動植物への影響の可視化を試みる研究者のインタビュー。事故から7年目の現状を描く。
【上映後トーク】岩崎 雅典さん『福島 生きものの記録』監督

◆3月25日(日)11:00 -16:30 [開場 10 : 45]
11:00『マングローブに生きる(仮)』
Macoconi: The Roots of Our Children
監督 : Fabio RIBEIRO
モザンビーク/2017年/35分/ポルトガル語・Makwe
アフリカで2番目に広いマングローブ林を持つモザンビークは、乱伐の危機に直面している。マングローブの破壊は、林からのささやかな採取で生きる地域の人々の生活への打撃となるばかりではなく、気候への影響をも及ぼしかねない。

11:35『風砂の町(仮)』
Anger in the Wind
監督 : Amina WEIRA
フランス/2016年/54分/フランス語・タマシェク語・フラ語
ニジェール北部アーリットでは1976年からアレバ社がウラン採掘を行なっている。
現在、主要な鉱山周辺地区は汚染されているが、住民は危険性を知らされていない。
年間を通して強い風が吹き、埃を巻き上げて町を包み込む。誰もが避難場所を探している。
【上映後トーク】Amina WEIRAさん『風砂の町』監督

14:00 特別プログラム Special Program
「伝統的知識から最先端の技術まで - 環境・暮らしの問題解決と未来を創る力を考える」
ITや電子マネーなど、新しい技術が私たちの暮らしを変えつつある今、古くから伝わる技術や知識はどう活かしていけるのか?
日本では高齢化や人口減少が進む一方、アフリカ、アジアの人口は増え、物流やお金の仕組みも変わろうとしています。食料生産や都市開発、資源の活用まで、未来に持続可能な社会を築くための課題と新旧の知識の活用を考えていきます。
【出演】
菅 正広さん 明治学院大学大学院 教授 /グラミン日本準備機構 理事長(調整中)
合田 真さん 日本植物燃料 代表取締役
岩間 敬さん 馬搬振興会 代表理事
【進行】尾立 愛子 グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会事務局長

15:30 表彰式
【審査委員】
鵜飼 哲さん 一橋大学大学院 言語社会研究科教授
岡田 秀則さん 東京国立近代美術館フィルムセンター 主任研究員
安川 香澄さん 国立研究開発法人産業技術総合研究所
       再生可能エネルギー研究センター 副研究センター長

【委員長あいさつ】
佐藤 忠男 グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員長 / 映画評論家

*プログラム、スケジュールは変更することがあります。ご了承ください。



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2018年02月15日

日中国交正常化 45 周年記念 中国映画祭「電影 2018」東京/大阪/名古屋

日中国交正常化45周年記念 映画交流事業として、国際交流基金が、公益財団法人ユニジャパン(東京国際映画祭事務局)、上海国際影視節中心(上海国際映画祭事務局)と共同で、日本3都市で中国映画祭を開催します。
すべての上映作品とスケジュールが発表されました。
2月17日 チケット発売開始です。
下記サイトで詳細ご確認ください。
http://www.jpf.go.jp/j/project/culture/media/exchange/2017/10-01.html
http://www.jpfbj.cn/FilmFestival/denei2018/

◆上映作品
『追跡』(中国語タイトル:『追・踪』)
監督:李霄峰(リー・シャオフォン) 中国未公開
『シティ・オブ・ロック』 (同:『縫靱機楽隊』)
監督:大鵬(ダーポン)
『乗風破浪(じょうふうはろう)〜あの頃のあなたを今想う』(中国語タイトル:『乗風破浪』)
監督:韓寒(ハン・ハン)
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 (中国語タイトル:『解憂雑貨店』)
監督:韓傑(ハン・ジェ)東京のみの特別上映
『無敵名人の最強食譜(レシピ)』、(中国語タイトル:『絶世高手』)
監督:盧正雨(ルー・ジェンユー)
『ライスフラワーの香り』(同:『米花之味』) 中国劇場未公開
監督:鵬飛(ポンフェイ)
『奇門遁甲(きもんとんこう)』(中国語タイトル:同)
監督:袁和平(ユエン・ウーピン)
『南極の恋』(中国語タイトル:『南極之恋』)
監督:呉有音(ウー・ユーイン)
『無言の激昂』(中国語タイトル:『暴裂无声』) 中国未公開
監督:忻ト坤(シン・ユークン)
『芳華(ファンホァ)-Youth-』(中国語タイトル:『芳華』)
監督:馮小剛(フォン・シャオガン)
中国映画 10本(上映は東京10本、大阪・名古屋各9本)
※2017年以降の日本未公開新作を中心に構成。(英語タイトルアルファベット順) 


【東京】

TOHOシネマズ 六本木ヒルズSC1&SC2
3月8日(木曜日)
13時30分〜15時45分 SC2 オープニング作品 『芳(ファン)華(ホァ)-Youth-』
15時45分〜16時45分 SC2 オープニングセレモニー
18時30分〜20時39分 SC2 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

3月9日(金曜日)
10時10分〜12時2分 SC1 『追跡』
13時5分〜15時4分 SC1 『無言の激昂』
16時5分〜18時2分 SC1 『シティ・オブ・ロック』
19時5分〜21時28分 SC1 『奇門遁(きもんとん)甲(こう)』

3月10日(土曜日)
10時10分〜11時45分 SC1 『ライスフラワーの香り』
12時15分〜14時11分 SC1 『無敵名人の最強食譜』
14時45分〜16時27分 SC1 『乗風破浪(じょうふうはろう)〜あの頃のあなたを今想う』
17時〜18時58分 SC1 『南極の恋』

【大阪】
3月10日(土曜日) 
阪急うめだホール
15時30分〜17時45分 オープニング作品 『芳華-Youth-』
17時45分〜18時45分 オープニングセレモニー

3月11日(日曜日) 
梅田ブルク7 SC7
10時20分〜12時19分 『無言の激昂』
13時30分〜15時22分 『追跡』
16時40分〜18時37分 『シティ・オブ・ロック』
19時50分〜22時13分 『奇門遁甲』

3月12日(月曜日) 梅田ブルク7 SC7
11時20分〜12時55分 『ライスフラワーの香り』
13時40分〜15時36分 『無敵名人の最強食譜』
16時20分〜18時2分 『乗風破浪〜あの頃のあなたを今想う』
18時50分〜20時48分 『南極の恋』

【名古屋】
3月12日(月曜日)109シネマズ名古屋 SC4
12時5分〜13時40分 『ライスフラワーの香り』
14時30分〜16時29分 『無言の激昂』
17時50分〜19時42分 『追跡』

3月13日(火曜日)109シネマズ名古屋 SC4
12時50分〜14時47分 『シティ・オブ・ロック』
15時30分〜17時28分 『南極の恋』
18時10分〜20時3分 『奇門遁甲』

3月14日(水曜日)109シネマズ名古屋 SC4
13時20分〜15時16分 『無敵名人の最強食譜』
16時〜17時42分 『乗風破浪〜あの頃のあなたを今想う』
18時30分〜20時45分 『芳華-Youth-』

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2018年02月05日

イスラーム映画祭3

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今回で3回目となるイスラーム映画祭。
西から東まで、多様なイスラーム世界を映画で旅するように楽しみましょう。
待ちに待った上映作品とスケジュールが発表されました!
過去にアラブ映画祭や東京国際映画祭などの映画祭で上映された作品から、日本初公開作品まで、主宰の藤本高之さん選りすぐりの13作品です。

【東 京】
会期 : 2018年3月17日(土)〜23日(金)
会場 : 渋谷ユーロスペース( http://www.eurospace.co.jp/ )
【名古屋】
会期 : 2018年3月31日(土)〜4月6日(金)
会場 : 名古屋シネマテーク( http://cineaste.jp/ )
【神 戸】
会期 : 2018年4月28日(土)〜5月4日(金)
会場 : 神戸・元町映画館( http://www.motoei.com/ )

主催 : イスラーム映画祭

オフィシャルWEBサイト:http://islamicff.com/
Twitter : http://twitter.com/islamicff
Facebook : http://www.facebook.com/islamicff

◆上映作品◆

1、『ラヤルの三千夜』(パレスチナ)日本初公開
イスラエルの刑務所で子どもを産んだパレスチナ女性の実話をモチーフに、
今なお続くパレスチナの理不尽な現実を描いた社会派ドラマです。苛酷な
状況下で我が子を育てる主人公のレジスタンスが未来への希望を語ります。

2.『エクスキューズ・マイ・フレンチ』(エジプト)日本初公開
ムスリムばかりの学校へ転入することになったコプト教徒の少年が主人公
の学園コメディです。見た目は楽しい子ども映画でありながらムスリムと
コプトの関係というエジプト社会のデリケートな問題に切り込んでいます。

3.『アブ、アダムの息子』(インド)日本初公開
マッカへの巡礼ハッジに旅立とうとするムスリムの老夫婦を主人公にした、
信仰についての物語です。夫婦と善意ある人々の交流が宗教を超えた愛と
宥和の精神を謳います。カザン国際ムスリム映画祭グランプリ受賞作です。

4.『熱風』(インド) ※事情により東京・名古屋のみの上映です
1947年の印パ分離独立を題材に、パキスタンに移住せずインドに留ま
ったがゆえに苦境に追いやられるあるムスリム一家を描いた文芸ドラマの
名作です。インドが発狂したと言われるほど当時情勢は混乱を極めました。

5.『イクロ クルアーンと星空』(インドネシア)日本初公開
“イスラームと科学”をテーマにバンドゥン工科大学のサルマン・モスクが
製作した子ども映画です。イクロとはクルアーンをアラビア語で詠む練習
法のことを指します。子どもたちの成長と学びが温かく描かれる作品です。

6.『ボクシング・フォー・フリーダム』(アフガニスタン)
2012年のロンドン五輪を目指し、アフガニスタン初の女子ボクシング
チームに参加した少女が主人公のドキュメンタリーです。礼拝を欠かさず、
アフガン女性の希望となるべく境遇に立ち向かう少女の姿が胸に迫ります。

7.『モーターラマ』(アフガニスタン)
ヘラート、カブール、マザリシャリフ、アフガニスタンの3つの街で女性
たち声を記録した作品です。宗教以前に保守的な社会における女性の困難
が描かれます。モーターラマとは女性の呼称として使われる口語表現です。

8.『トゥルー・ヌーン』(タジキスタン)
ソ連崩壊からの独立後初めて製作されたタジキスタン映画です。トゥルー
・ヌーンとは、太陽が真上に来て影がなくなり、人間と太陽が一つになる
平等な時のことを表します。国境の意味について考えさせられる作品です。

9.『花嫁と角砂糖』(イラン)
五人姉妹の末っ子の結婚準備に集まったある大家族の群像劇です。様々な
人生を背負いながら生きている人々の心の機微が丁寧にすくいとられます。
イランの伝統的家屋や家庭料理など豊かな色彩にもため息が出る逸品です。

10.『遺灰の顔』(クルディスタン=イラク)
イラン・イラク戦争を背景に、ムスリムとクリスチャンの遺体の取り違え
をめぐる騒動を描いたコメディです。イスラームで火葬は禁じられており、
タイトルには人間を一瞬で灰にする戦争への熱い怒りが込められています。

11.『私の舌は回らない』(ドイツ)日本初公開
女優でもある移民二世の作者が、自分たちがトルコ系ではなく実はクルド
だったことを隠していた祖父母の人生を追い自らカメラを回した作品です。
欧州に暮らすある平均的な移民一家の愛の系譜が優しく静かに語られます。

12.『ラジオのリクエスト』(シリア)
緑美しいシリアの山村を舞台にした悲喜劇です。神の名の下に分け隔てな
くにぎやかに暮らす人々の営みが、戦争によって踏みにじられる悲しみに
胸を塞がれます。先の見えないシリア内戦を彷彿とせずにはいられません。

13.『女房の夫を探して』(モロッコ)
もともとは戦争未亡人救済の措置であるイスラームの“一夫多妻”を題材に
したコメディです。ルールにふり回される憐れな男とは対照的に人生を楽
しむ女性の姿を活き活きと描き、90年代にモロッコで大ヒットしました。


【イスラーム映画祭3東京トークイベント情報】
@3月17日(土)11時『ラヤルの三千夜』上映後
《ぼくの村は壁で囲まれた〜パレスチナの70年〜》
ゲスト:高橋真樹さん(ノンフィクションライター)

A3月17日(土)14時『エクスキューズ・マイ・フレンチ』上映後
《ラー・ムアーハザ〜エジプト映画のなかの学校と宗教》
ゲスト:勝畑冬実さん(東京外国語大学)

B3月17日(土)16時30分『遺灰の顔』上映後
《イラク北部・クルド自治区のスレイマニヤ映画祭》
ゲスト:綿井健陽さん(映像ジャーナリスト・映画監督)

C3月18日(日)13時『アブ、アダムの息子』上映後
《サリーム・アフマド監督を迎えて》
初来日される監督をお迎えしてのQ&A。通訳は松下由美さんです!
(来日は中止となる場合があります)

D3月19日(月)13時『イクロ クルアーンと星空』上映後
《“イクロ”とインドネシアのイスラーム》
ゲスト:野中葉さん(慶應義塾大学)
『インドネシアのムスリムファッション』の著者、

E3月20日(火)11時『モーターラマ』『ボクシング・フォー・フリーダム』上映後
《アフガニスタンに生きる女性たち》
ゲスト:古居みずえさん(ジャーナリスト・映画監督)

F3月20日(火)14時30分『女房の夫を探して』上映後
《イスラームと婚姻制度》
ゲスト:後藤絵美さん(東京大学)
『神のためにまとうヴェール』の著者、

G3月21日(水)13時30分『ラジオのリクエスト』上映後
《今この時にも、シリアの病院で起きていること》
ゲスト:白川優子さん(国境なき医師団)

H3月21日(水)16時15分『私の舌は回らない』上映後
《移民二世監督が捉える新しいドイツとグローバルな映画の形》
ゲスト:渋谷哲也さん(東京国際大学)

I3月22日(木)13時30分『熱風』上映後
《ギーターにもコーランにも誰も耳を貸さなかった、印パの分離独立》
ゲスト:麻田豊さん(インド・イスラーム文化研究者)

J3月23日(金)13時30分『私の舌は回らない』上映後
《映画から読みとくドイツ移民社会の変遷》
ゲスト:渋谷哲也さん



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2018年01月30日

第10回恵比寿映像祭

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映像とアートの祭典
第10回恵比寿映像祭「インヴィジブル Mapping the Invisible」が2月9日より東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場 他にて始まります。展示や上映をはじめ、ライブ、シンポジウム、地域との連携プログラムなども展開。10回目の開催となる今回は「インヴィジブル Mapping the Invisible」がテーマ。
展示では、ラファエル・ローゼンダール、ポール・シャリッツ、ガブリエル・エレーラ・トレス、永田康祐、「コティングリー妖精写真および資料展示」、ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ、横溝静、青柳菜摘、ジェームス・リチャーズ、マルティーヌ・シムズなどの作品、上映プログラムにはミャンマー出身の映画監督ミディ・ジーのジャパンプレミア作品や出光真子の特集上映など。

★2018年2月9日(金)〜2月25日(日)東京都写真美術館、日仏会館、他
公式 https://www.yebizo.com/jp/



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2017年11月27日

グリーン愛す映画祭2017

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茨城県古河市でのドキュメンタリー映画上映会のお知らせです。参加無料。上映後に感想シェアの時間があります。

***********

グリーン愛す映画祭2017
〜環境を守るために足元からできること〜


★日時:12月2日(土)午後1時20分〜(開場午後1時)
 場所:古河福祉の森会館 視聴覚室
  (古河市新久田271番地1)

地域社会と地球環境、いのちを守るために何が できるのか?ドキュメンタリー映画を観て、いっしょに考えてみませんか。

『コンビニの秘密 便利で快適な暮らしの裏で』
便利さと快適さの裏側で、私たちが失ってしまっているものとは? コンビニを通して、私たちの社会のしくみ、生産と消費、労働のあり方を考えます。39分
公式: http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/konbini.html


『有機農業が拓く地平―インド ティンバクトゥの挑戦』
インド、アンドラ・プラデシュ州で有機農業を営む協同グループ「ティンバクトゥ」は、農薬や科学肥料に頼らず、自然の力を引き出しながら多様な作物を生産・販売する。それは、人と自然の関係を紡ぎ直し、まっとうな食べ物を取り返すたたかいである。大企業による種子の独占や、加工食品の消費拡大に警鐘を鳴らす。 30分
公式: http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/timbakutu.html


◆ お問合: いばらき県西シネマネット
https://ameblo.jp/sekosampei/


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