2015年01月29日

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(原題:What We Do in the Shadows)

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監督・脚本:タイカ・ワイティティ、ジェマイン・クレメント
出演:タイカ・ワイティティ(ヴィアゴ)、ジェマイン・クレメント(ヴラド)、ジョナサン・ブローディー(コン)、コリ・ゴンザレス=マクエル(ニック)、スチュー・ラザフォード(スチュー)

ニュージーランの首都ウェリントンで共同生活を送っている4人の男たち。昼間は動かずに夜になると元気一杯で活動する。そう、彼らは現代のヴァンパイアなのだ!ヴィアゴ(379歳)、ディーコン(183歳)、ヴラド(862歳)、ピーター(8000歳)。ゆるく楽しく仲良く暮らしていたある晩、ピーターが大学生のニックをうっかり甘噛みしてしまい、ヴァンパイアに変えてしまった!
ヴァンパイアになりたてのニックは何かと問題の種を蒔く。親友のスチュー(人間)をシェアハウスに招き入れてしまった。ホッペが赤くて血色の良いスチューに思わず喉がごっくん…の4人、さてど〜なる?!

ドキュメンタリー風の作りです。ヴィアゴがこちらに向かって話しかけ、「お宅拝見」番組のように、各部屋とシェア友達を紹介していきます。この人懐こい舌足らずなヴィアゴはちょうど中間管理職のような立場で、年上と年下のパイプ役をつとめているようす。個性的という言葉でおさまらない濃い面々とパロディ満載のストーリー。仲良くシェア?というかミックス?されたゆるさとぶっ飛び加減に大笑いしました。監督・脚本を兼ねているタイカ・ワイティティとジェマイン・クレメントのほかの作品も観たくなります。「なにこれ?!」と観始めて、観終わると大好きになっていることうけあい。各地の映画祭で観客賞を受賞しています。(白)

2014年/ニュージーランド/カラー//85分
配給:松竹メディア事業部
(C)Shadow Pictures Ltd MMXIV
http://www.shochiku.co.jp/swv/

★2015年1月24日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュージーランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月28日

『ビヨンド・ザ・エッジ〜歴史を変えたエベレスト初登頂』

原題:Beyond The Edge
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(C)2013 GFC(EVEREST)LTD.ALL RIGHTS RESERVED

監督・脚本:リアン・プーリー 製作:マシュー・メトカルフ 
編集:ティム・ウッドハウス 撮影:リチャード・ブラック
キャスト:チャド・モフィット、ソナム・シェルパ、ジョン・ライト、ジョジュア・ラター、ダン・マスグローブ、エロール・シャンド、フリンジ・ツェリン、ジミー・クンサン
字幕翻訳:チオキ真理 字幕監修:田部井淳子

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(C)2013 GFC(EVEREST)LTD.ALL RIGHTS RESERVED

 世界最高峰のエベレスト。人類初登頂を成し遂げた男たちの姿を追った山岳ドキュメンタリードラマ。当時の映像、録音されていた本人たちの声を使い、エベレストで新たに撮影された映像と、ニュージーランドの南アルプスで撮影された再現ドラマを加え、当時の古い記録映像だけでは不可能だったスケール感ある山の映像や臨場感が3D映像を通して伝わってくる。
エベレストは1953年、イギリス隊によって初登頂された。イギリスの登山家11名とニュージーランドの登山家2名、ポーター600名の遠征隊は、本国の夢を背負って人類未踏の標高8848mに挑む。初登頂を果たしたエドモンド・ヒラリーはニュージーランド人で、シェルパリーダーのテンジン・ノルゲイと共に登った。「ここはエベレストだ。限界を越えても行け」と、ヒラリーたちはその岩壁を最後の力を振り絞って登りきった。
国の威信をかけたエベレスト初登頂。最初、ヒラリーはイギリスのメンバーとなかなか馴染めなかったことも描かれる。ヒラリーは登頂アタック隊に選ばれたい一心で、進んで登山の道作りをしてアピールするが、最初のアタック隊に選ばれたのはイギリス人。しかし、頂上間近で進めなくなり、第2次アタック隊のヒラリーとテンジンが初登頂した。

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(C)2013 GFC(EVEREST)LTD.ALL RIGHTS RESERVED

エベレストに初登頂したエドモンド・ヒラリーは、ヒラリー卿と呼ばれていたので、てっきりイギリスの貴族だと思っていたが、ニュージーランド人だった。エベレスト初登頂後エリザベス女王から爵位を受け、ヒラリー卿と呼ばれていたのだということを知った。
ニュージーランドで養蜂業を営みながら登山していたエドモンド・ヒラリーは、エベレスト登頂後、ヒマラヤ周辺に住む人々のため、学校や病院を作って社会貢献した。この作品では国の威信や登頂を目指す隊員の競い合いも描いているが、単なる個人の意地や名誉の獲得劇にとどまらず描かれている。
こんなにスケールの大きい作品を撮ったのはリアン・プーリーという女性監督。『双子のデュオ〜アンタッチャブル・ガールズ』を撮った監督。これも大好き。(暁)

2013年/ニュージーランド/英語/93分/カラー/アメリカン・ヴィスタ/5.1ch/3D
配給:KADOKAWA 宣伝:ポイント・セット 協力:ニュージーランド政府観光局  
公式HP http://tenku-itadaki.jp/
★6月28日(土)より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
posted by akemi at 02:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュージーランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする