監督&脚本:フアン・カルロス・マネグリア
市場で運び屋をしている17歳のビクトル。7つの箱を運べば100ドルと言われ、携帯電話が欲しい彼は中身不明のまま引き受ける。彼が箱を運び始めたとたん何者かが襲ってくる・・・
パラグアイの首都アスンシオンのメルカード・クアトロ(第4市場)で撮影したスリルあふれる物語。様々な民族が交錯して興味深い。
映画産業が発達していないパラグアイでは、これまでに20本位しか製作されていない。映画館もほとんどない中で大ヒットした作品。2013年7月に開催された「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」で脚本賞を受賞。映画祭にフアン・カルロス・マネグリア監督が登壇。ハンサムな監督は48歳。同行されたお母様、50歳前後にしか見えない! アスンシオンに住む元会社の先輩に「パラグアイの人って、年をとってもスマートで若く見える人が多い?」と尋ねたら、「それは、少数派ですな」との返事。さらに人種についても聞いてみた。「スペイン出身が多いのは当然として、伊、独、仏、英、北欧、東欧、旧ソ連、アラブ諸国、ユダヤ、アジア(日本、韓国、台湾、中国)とまことに様々。映画は大ヒット。観るのに半端な行列ではなかったからこれが驚き。パラグアイでも高いレベルの映画が作れる様になったかと感慨に浸りました」と返事をいただいた。ほんとに面白くて、日本での公開を望んでいたもの。新宿シネマカリテで、ポスターを見てびっくり。劇場公開を経ずにDVD発売された秀作を上映する「オト カリテ」シリーズ第3弾と判明。画面で観る迫力を味わえる貴重な機会は嬉しい。(咲)
シネマカリテ新宿 ―オト カリテ Vol.3 ―
1月18日(土)〜24日(金)1週間限定レイトショー (連日20:40より)
ワンコイン(500円)
http://qualite.musashino-k.jp/coming.php#1385114748
2012年 / パラグアイ / スリラー・アクション / 105分
DVD発売元URL:
http://www.transformer.co.jp/products/TMSS_282.html