2017年02月19日

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う    原題:Demolition

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監督:ジャン=マルク・ヴァレ(『ダラス・バイヤーズクラブ』『わたしに会うまでの1600キロ』) 
出演:ジェイク・ギレンホール、ナオミ・ワッツ、クリス・クーパー

ディヴィス(ジェイク・ギレンホール)は、ウォールストリートのエリート銀行員。ある朝、いつものように美しい妻の運転する車でオフィスに向かう途中、交通事故にあう。病院に搬送されるが、妻は帰らぬ人となる。なのに、1滴の涙も出ない。それどころか、自動販売機でチョコレートを買おうとする。しかも、それが引っかかって出てこなくて、苦情の手紙を長々としたためる。
「彼女のことを本当に愛していたのか?」と自問自答するディヴィス。妻の父親から、「心の修理も、車の修理と同じ。点検して組み立て直せばいい」と言われ、妻の持ち物はじめ、家の中のあらゆるものを破壊し始める・・・

妻が亡くなったのに、自動販売機の不具合について苦情の手紙を長々と書いて消費者窓口に出すという行為は、なんとも妙だけど、愛する人を突然亡くした時って、もしかしたら、そんな突拍子もないことをしてしまうのかも知れない。
自動販売機の苦情対応係のカレン(ナオミ・ワッツ)との交流が始まるというのも、また面白い。
なんだかよくわからないままに、ラストを迎えたけれど、不思議に心に引っ掛かる映画でした。もう一度観れば、ディヴィスの心情や、映画が何を描いていたのかわかるかな?(咲)


2015年/アメリカ/101分
配給:ファントム・フィルム 
公式サイト:http://ame-hare-movie.jp/
★2017年2月18日(土)より、新宿シネマカリテ他全国ロードショー!
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トリプルX:再起動(原題:xXx:Return of Xander Cage)

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監督:D・J・カルーソー
脚本:F・スコット・フレイジャー
撮影:ラッセル・カーペンター
出演:ヴィン・ディーゼル(ザンダー・ケイジ)、ドニー・イェン(ジャン)、ディーピカー・パードゥコーン(セレーナ)、クリス・ウー(ニックス)、ルビー・ローズ(アデル)、トニー・ジャー(タロン)、ニーナ・ドブレフ(ベッキー)、トニ・コレット(ジェーン)、サミュエル・L・ジャクソン(ギボンズ)

政府の秘密工作員だったエクストリーム・スポーツ界のカリスマ、ザンダー・ケイジ。長い間姿を隠していたが、再び極秘任務に携わることになった。世界中の軍事衛星をコントロールできる“パンドラの箱”と呼ばれる装置が盗まれてしまったのだ。奪ったのはアジア系の男ジャンが率いる最強の武装集団。それに対抗するため、ザンダーは一匹狼のはぐれ者ばかりを集め、トリプルXを結成する。

『トリプルX』(2002)から15年、3作目に復帰を果たしたヴィン・ディーゼル。「エクストリーム・スポーツ」というのは何かと思ったら、過激な状況を醍醐味として楽しむスポーツとのこと。スキー、スノーボード、ロッククライミング、サーフィン、スカイダイビングなどだそうです。すごいスピードの冒頭シーンに、な、なに?!と驚かされましたが、そのパフォーマンスであったのか!
ジャン役のドニー・イェンが『ローグ・ワン〜』に続き、重要な役でハリウッド作品に登場。ドニーやクリスやトニー・ジャーら男性陣の派手なアクションを楽しめるのはもちろんですが、この作品ではインドのトップ女優ディーピカー・パードゥコーンを始め、女性たちが添え物でなく戦う姿がカッコいいです。(白)


2016年/アメリカ/カラー/シネスコ/107分
配給:東和ピクチャーズ
(C)2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
http://www.xandercage.jp/
★2017年2月24日(土)ロードショー
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2017年01月29日

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(原題:Miss Peregrine's Home for Peculiar Children)

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監督:ティム・バートン
原作:ランサム・リグズ「ハヤブサが守る家」
脚本:ジェーン・ゴールドマン
撮影:ブリュノ・デルボネル
出演:エヴァ・グリーン(ミス・ペレグリン)、エイサ・バターフィールド(ジェイク)、サミュエル・L・ジャクソン(バロン)、エラ・パーネル(エマ)、ジュディ・デンチ(ミス・アヴォセット)、クリス・オダウド(父フランク)、テレンス・スタンプ(祖父エイブ)、ルパート・エベレット(鳥類学者)

ジェイクは周囲になじめず孤独に過ごしている少年。ただ一人祖父だけがジェイクを理解してくれていた。しかしその祖父が突然亡くなってしまった。遺言により小さな島を訪れたジェイクは、不思議な少女エマに導かれて、古めかしい屋敷にたどり着く。そこには奇妙な子どもたちと彼らを保護するミス・ペレグリンが住んでいた。特殊な能力を持っているために、ふつうの世界に居場所がない子どもたちとジェイクは楽しい時間を過ごしていく。その間にも彼らを狙う邪悪な力が刻々と近づいていた。

ティム・バートン監督にぴったりの不思議世界の物語。人とうまく交流できないジェイクが見つけた居場所は奇妙な子どもたちが住む家。それぞれが持つ能力が紹介されていきますが、これはやっぱり隔絶されたところでないと辛いだろう、と物悲しくも納得。彼らがそれぞれの能力を駆使して、強大な敵と戦うのですが、ジェイク自身の能力が何かは、なかなか明らかになりません。自分だったら何がいいかな、と想像しながらご覧ください。ジェイク役のエイサ・バターフィールドは『僕と世界の方程式』も公開されたばかり。
一度手に取ってみた原作の単行本は400p以上。持ち歩くには不便で棚に戻してしまいましたが、今は映画と同名の文庫版が上下2巻組で潮出版社から発売されています。これなら持って歩いても重くありません。(白)


2016年/アメリカ/カラー/ビスタ/127分
配給:20世紀フォックス映画
(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.
http://www.foxmovies-jp.com/staypeculiar/

★2017年2月3日(金)よりロードショー
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王様のためのホログラム  原題:A Hologram for the King

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監督・脚本・音楽:トム・ティクヴァ(『パフューム ある人殺しの物語』)
出演:トム・ハンクス、アレクサンダー・ブラック、サリタ・チョウドリー、シセ・バベット・クヌッセン、ベン・ウィショー、トム・スケリット

アラン・クレイは大手自転車メーカーの取締役を解任され、家も財産も失い、妻にも見捨てられてしまう。愛娘の学費を捻出するため、必死になって職探し。やっとのことで、サウジアラビアの国王に最先端の映像装置〈3Dホログラム〉を売り込む仕事にありつく。さっそくジェッダに飛ぶアラン。翌朝、寝坊したアランは国王がいるという砂漠の中の経済・貿易新都市への連絡バスに乗り遅れてしまう。国際免許がなく、運転手付きの車をホテルに紹介してもらう。やってきたのは、調子のいい男ユセフ。しかも、人妻と親しくなり、旦那に命を狙われ、車に爆弾を仕掛けられているかもなどと口走る。
何もない砂漠をひた走り、ようやく目的地へ。約束していた担当者カリームを訪ねると、今日は戻らない、明日と受付嬢に言われてしまう。
ジェッダに戻り、翌朝、再び寝坊し、ユセフの車で出向くと、担当者カリームはまたしても不在。部下の女性ハンナから、ここへ来て1年半、国王は一度も現われてないと聞かされる。ショックを受けたアランに、ハンナは禁制のお酒を差し出す。ホテルで酔いつぶれ体調を崩したアランをユセフは病院に連れていく。美しい女医ザーラ・ハキムの診察を受け、アランはこの国に来て初めて心を癒される。そんなアランに、本社のボスから、いつ国王に会えるのかと責め立てる電話が入る・・・

アランが大手IT企業に再就職出来た決め手は、「王様の甥と知り合い」というひと言でした。もちろん、ちょっと会ったことがあっただけなのですが。例え、すごく親しかったとしても、その王様の甥がどの位のステイタスなのかが問題。何しろ、王様の甥ともなれば、何人もいるはず。運転手のユセフが道中、車に乗せた従弟も父親に何人か妻がいて、関係が複雑。
それにしても、サウジアラビアが舞台ということで、もう、それだけで興味津々。
原作は、ピューリッツァー賞、全米図書賞ノミネート経験を持つベストセラー作家デイヴ・エガーズがサウジアラビアの旅の経験を基に書いた小説。ぜひ映画化したいとトム・ティクヴァ監督はサウジアラビアへリサーチに。依頼したガイドが偶然にも作家がユセフのモデルにした人物。映画の中で、道路の「非ムスリム出口」標識を見落として、メッカに行ってしまいます。これは監督が実際に経験したことだそうです。
ハラムと字幕に出てくるのが、メッカのカーバを囲むマスジド・アルハラーム(聖モスク)のこと。ガイドのユセフが、ムスリムっぽく見せれば大丈夫と、アラブ風のスカーフをアランに被らせます。(私もよくモスクに行くと、スカーフを被ってにわかムスリマになります!)
監督は実際にサウジアラビアで撮影したいと望んだのですが、それは叶わず、モロッコの南部の何もない砂漠の中に王様の経済・貿易新都市を再現。それはそれで、ロケは苛酷なものだったようです。
撮影地に、モロッコのほか、サウジアラビア、エジプトとあり、メッカはさすがに本物。あとのどの部分がどこなのか気になるところ。
さて、具合の悪くなったアランを診るのが女医というのも、実はサウジアラビアでは恐らく有り得ない光景。ユセフも「有り得ない」と口走っています。でも、禁制のお酒がちゃんと手に入るように、これも有りなのでしょう!
女医ザーラ・ハキムを演じるサリタ・チョウドリーは、ミーラー・ナーイル監督、デンゼル・ワシントン共演の『ミシシッピー・マサラ』(91)でスクリーンデビューしたイギリス生まれのインド系の女優。
トム・ティクヴァ監督作品で常連のベン・ウィショーも、もちろん出ています。
さて、アランは王様から仕事を取れるのか、そして、ザーラとの出会いの行方は?
いろいろお楽しみがいっぱい。ぜひ結末はスクリーンで! (咲)


2016年/アメリカ/スコープサイズ/ドルビーデジタル/98分
配給:ポニーキャニオン
公式サイト:http://hologram-movie.jp/
★2017年2月10日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他全国公開
posted by sakiko at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月21日

マグニフィセント・セブン(原題:The Magnificent Seven)

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監督:アントワン・フークア
脚本:ニック・ピゾラット、リチャード・ウェンク
撮影:マウロ・フィオーレ
音楽:ジェームズ・ホーナー、サイモン・フラングレン
出演:デンゼル・ワシントン(サム)、クリス・プラット(ジョシュ)、イーサン・ホーク(グッドナイト)、ビンセント・ドノフリオ(ジャック)、イ・ビョンホンビリー)、マヌエル・ガルシア=ルルフォ(バスケス)、マーティン・センズメアー(レッドハーベスト)、ピーター・サースガード(バーソロミュー・ボーグ)、ヘイリー・ベネット(エマ)

西部開拓時代の小さな町、ローズ・クリークは酒場や娼館を営むボーグに支配されていた。保安官は抱きこまれ、住民たちは暴力に屈服させられ、教会に火までつけられた。目の前で最愛の夫を殺されたエマは苦しんできた人々に声をかけ、なけなしのお金を集める。ボーグの一味と戦える屈強な男たちを雇うつもりだった。
賞金稼ぎのサムが中心となり、早撃ちのガンマン、ギャンブラー、ナイフの達人など7人の男が集まった。

『七人の侍』(1954)『荒野の七人』(1960)は、誰でも一度は観ているはず…観てますよね?その名作の魂を受け継いで、新しい空気を吹き込もうとしたのは、アントワン・フークア監督。主役のデンゼル・ワシントンとは『トレーニングデイ』『イコライザー』についで3作目のタッグです。
稼ぐつもりで集まったのは、みな今でいうマイノリティな出自で一癖も二癖もある男たち。それぞれに主役をはれる豪華メンバーが、命がけの戦いに身を投じていきます。韓国スターのイ・ビョンホンはナイフ投げの達人。ギャンブラーのイーサン・ホークとかわす目線が気になります。ほかもなかなかのつわもの揃いなので、お気に入りのキャラができるのではないでしょうか。
夫(マット・ボマー)を殺されたエマ役はヘイリー・ベネット。この西部劇では土ぼこりで汚れていますが、11月に公開された『ガール・オン・ザ・トレイン』では輝く金髪美女でした。
アントワーン・フークア監督のコメント「重要なのは『七人の侍』のDNAに忠実であること。クロサワが生きていれば、現代版のこの物語を観たいと思ってくれると信じている」(白)


2016年/アメリカ/カラー/ビスタ/133分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
http://www.magnificent7.jp/
★2017年1月27日(金)よりロードショー
posted by shiraishi at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする