2016年04月29日

アタック・ナンバーハーフ・デラックス(原題:Satri lek tob lok taek)

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監督・脚本:ポット・パセート
出演:ラッタプーン・トーコンサップ(ムイ)、ウォラチャイ・シリコンスワン(ジュン)、スダーラット・ブットプロム(ビー監督)、パランユー・ロジャナワティタム(カントーク)、パドゥン・ソンセーン(ノイナー)

タイのバレーボール界のトップを狙うビー監督はかつての教え子たちに声をかける。体育教師でバレーのコーチをしていたムイをはじめ、大喜びで集まったのはちょっと年を重ねてお肌が気になるオネエ軍団。なまった身体を鍛えなおし、連日特訓。練習試合の相手にときめいたり、家族に理解されない悲しみがあったりするけれど、今日も元気で美しく!

オカマのバレーボール選手たちが国体を目指すという実話を元にした『アタック・ナンバーハーフ』 (2000)、『アタック・ナンバーハーフ2 全員集合!』(2002)が大ヒットしたのを覚えていますか?こちらはその心を継いでパワーアップした第3弾。イケてるオネエたちがたくさんいるのと、メイクのせいで最初はみな同じに見えてしまいますので、ぜひこのキャスト表で予習を。
もとがイケメンな上にばっちりメイクでその女子力の高さに驚きます。一人ひとりのキャラも濃いのなんの!!バレーボールの試合のシーンはビシバシ!という音が響き渡り、その迫力に目が丸くなること必至。
家族にカミングアウトできない大学生のトムの悩みも優しく描いています。ブーイングの嵐にも相次ぐトラブルにも負けない、美しきオトメたちの汗と涙の試合を応援してくださいませ。(白)

2015年/タイ/カラー/シネスコ/111分
配給:アクセスエー、シネマハイブリッドジャパン
(C)2015 Phranakorn Film
http://attackdx.com/
★2016年4月30日(土)、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか
posted by shiraishi at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月19日

光りの墓   英題:CEMETERY OF SPLENDOUR

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監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン(『ブンミおじさんの森』)
出演:ジェンジラー・ポンパット・ワイドナー、バンロップ・ロームノーイ、ジャリンパッタラー・ルアンラム

タイ東北部イサーン。かつて学校だった仮設病院。原因不明の眠り病にかかった兵士たちがひたすら眠っている。知り合いの看護士を訪ねてきた主婦のジェンは、見舞いの家族がいない兵士イットの世話をすることになる。病室では、特殊な能力を持つ若い女性ケンが眠る兵士の魂と交信して彼らの家族を助けていた。
病室には、アフガニスタンの米兵にも効果があったという色と光によって治療する機械が設置される。瞑想の先生もやってくる。
ある日、ジェンはいつもお参りする湖のそばのお堂に祀られた王女様の像にイットの健康を祈った。数日後、ジェンは美しい二人の女性に出会う。二人はお堂の王女様で、このあたりには年千年も昔、王国の間で戦があり、病院は王様たちの墓がある場所に建っていて、王様たちの魂が兵士の生気を吸い取って、今も戦を続けているという・・・

映画の舞台は、監督の故郷、タイ東北部イサーンの町コーンケン。監督の両親は医師で、一家は病院の一角に居住していたそうです。そんな生い立ちが反映された作品。
昔々の王女さまが生きた姿(幽霊ですね)で出てくるのも、いかにもタイらしい。
これまでに観た監督の『トロピカル・マラディ』や『ブンミおじさんの森』よりも、わかりやすい作品でした。といっても、不思議な雰囲気に満ちているのですが。
ジェンを演じたジェンジラー・ポンパット・ワイドナーは、アピチャッポン監督作品でお馴染みの女優さん。静かな中に、秘めた迫力を感じます。(咲)


2015 年/タイ・イギリス・フランス・ドイツ・マレーシア/122 分/5.1 surround/DCP
配給:ムヴィオラ
公式サイト:http://www.moviola.jp/api2016
★2016年3月26日(土)シアター・イメージフォーラム他 全国順次公開
posted by sakiko at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月11日

アリエル王子と監視人

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監督:稲葉雄介
脚本:稲葉雄介、中野太
撮影:パイラット・クムワン
出演:チャーノン・リクンスラガーン(ノン)、伊澤恵美子(リサ)、忍成修吾(謎のエージェント)、セリーナ・ウィスマン(クリス)、石田えり(リサの母)、篠井英介(支配人/ヒデ)

ルベール王国のアリエル王子が休日をすごすためにおしのびで来日する。かつて父王の学友だったヒデが支配人をしている熊本のホテルに、付き人のクリスと宿泊することになった。いつものプレッシャーから逃れて自由を満喫したい王子。気持ちはわかるものの、監視しなければならないクリス。苦肉の策として公認のデートの相手+臨時監視人のできる女性をヒデに頼み、リサが選ばれた。

ローマならぬ「熊本の休日:王子編」。
アリエルは普段から王位継承者としてふるまうことが身についてどんなときも笑顔、手袋も外すことはありません。アリエルと反対に、何にも縛られず、自由に生きてきたリサとの3日間の交流を描いています。
キャスティングの決め手になったというチャーノン・リクンスラガーンの笑顔がとてもいいです。それがふっと消えるシーン、手袋を外すシーンを見逃さないで。彼はタイの人気バンドのギタリストなんだそうですが、ほんとに可愛い子犬系の人です。伊澤恵美子さんは『子宮に沈める』(2013年)の若い母親役でしたが、全く印象が違ってプレスを読むまでわからず。(白)


2015年/日本・タイ合作/カラー/70分
配給:キリンジ
(C)TNC inc./KIRINZI inc./Little Help Co., Ltd. 2015
http://handintheglove.jp/
★2015年7月11日(土)ユーロスペースほか全国順次公開
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2015年02月15日

マッハ!無限大(原題:Tom yum goong 2)

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監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
アクション監督:パンナー・リットグライ
出演:トニー・ジャー(カーム)、ジージャー・ヤーニン(ピンピン)、(LC)、ペットターイ・ウォンカム(ラオ)
古式ムエタイ兵士の末裔のカームは、今も父祖の言いつけどおり、象を守り村で暮らしている。兄弟のように育った象のコーンがさらわれてしまった。動物密輸組織のボス、スチャートを探し当ててみると、すでに殺されており、ちょうど居合わせたカームが犯人と疑われてしまう。スチャートの姪のピンピンは叔父の仇とカームを追いかける。コーンの誘拐には国際的な犯罪王LCが絡んでいた。

『トム・ヤム・クン!』(2005年)第2弾。『マッハ!』でも象を探し回っていたトニー・ジャー、まだまだ縁が切れません。『チョコレートファイター』で日本でもファンを獲得したジージャーとの超絶アクションがみどころ。カームが手を出さなくても、恨み骨髄(誤解ですが)のジージャーは聞く耳を持ちません。『アイアン・フィスト』(2012)で監督・主演をつとめたRZA(ヒップポップグループのリーダー、音楽プロデューサー)が、格闘技好きな犯罪王LCとして出演しています。
今回の断り書きは次の三つ。『マッハ!』のときは全部「〜ません」でしたね。
 ・CGを使います
 ・ワイヤーを使います
 ・スタントマンを使います

『チョコレート・ファイター』(2008年)で少女のような印象だったジージャーが大人っぽく見えると思ったら、昨年30代に入っていました。はやっ!(白)

2013年/タイ/カラー/104分
配給:クロックワークス
(C)2013 SAHAMONGKOLFILM INTERNATIONAL CO.,LTD.ALL RIGHTS RESERVED.
http://mach-infinite.com/
★2015年2月14日(土)より、新宿武蔵野館他全国ロードショー
posted by shiraishi at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月07日

愛しのゴースト(原題:Pee Mak)

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監督・脚本:バンジョン・ピサンタナクーン
出演:マリオ・マウラー(マーク)、ダビカ・ホーン(ナーク)

内乱にゆれていたころのタイ。気のいい青年マークは、激しい戦闘の中でも故郷プラカノーンに残してきた妻ナークとまだ見ぬ子どもを思って必死に戦っていた。傷は負ったものの命拾いしたマークは、戦友4人を伴って愛する妻子のもとに帰ってきた。しかし村ではナークがすでに死んでいて、マークが会っているのは幽霊だという噂が流れていた。マークは意に介さないが、戦友たちはナークが幽霊だという証拠を掴んで、マークから引き離さなければと躍起になる。

タイに古くから伝わる有名な怪談で、これまでに30回も映画やテレビ、舞台にとリメイクされているそうです。日本でも『ナンナーク』(1999年作/ノンスィー・ニミブット監督)が2001年に公開されています。
本作は、気鋭の若手バンジョン・ピサンタナクーン監督が新しい切り口で映画化したもの。これまでのナーク主体と異なり、夫のマークとその友人たちの視点から描いています。芯になっているのは変わらぬ夫婦愛、若い二人の俳優の好演に加え、コメディ、ホラー色もあるストーリー運びが巧みで、タイでは記録的な大ヒットとなりました。
したまちコメディ映画祭でいち早く上映され、来日した監督にインタビューすることができました。本誌92号をお楽しみに。(白)


2013年/カラー/113分/
配給:キネマ旬報DD
http://love-ghost.com/
★2014年10月18日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート六本木ほか全国公開
posted by shiraishi at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | タイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする