2018年12月02日

選挙に出たい

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監督・撮影・編集:ケイヒ
出演:李小牧

中国・湖南省出身の李小牧さんは、1988年留学生として日本にやって来た。日本で勉強して祖国に貢献したいと考えていた李さんは、生活のために様々な職業を体験する。中国人観光客を相手に、飲食店や風俗店をガイドする「歌舞伎町案内人」として身を立て、その経験が本になり映画にもなった。そんな李さんが、中国籍を捨て日本に帰化して、2015年に新宿区議選に立候補した。そこまでして政治家になろうとする理由は何か?
自身も日本在住の中国人女性、ケイヒ監督が李さんの選挙活動に密着した。

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試写室にかけつけた李小牧さん

李小牧さんの著書「歌舞伎町案内人」は評判を呼び、2004年(張加貝監督)に、チューヤン(李暁強)、山本太郎(劉剛)のキャストで映画化されています。チューヤンといえば、1998年人気のテレビ番組「進ぬ!電波少年」で過酷なヒッチハイクの旅をするユニット 朋友(パンヤオ:チューヤン、伊藤高史)の一人でした。今は香港に戻ってディレクターになっているそうですし、共演した山本太郎さんは2013年から参議院議員です。
挨拶に登場したケイヒ監督(暗くて写真失敗)は河北省の出身。中国の大学で日本語を専攻、ジャーナリストを目指して来日したそうです。途中から映像の道に進み、英国で映像製作を学んだ方。知的でクールな印象で日本語も正確でした。李小牧さんは長く日本にいるわりに日本語が不確かなところがあるのですが明るく賑やか、人好きのする方でした。選挙運動中罵声を受けても腐ることなく、街頭で話し続けます。離婚した妻子まで選挙運動を手助けしていたのが印象的。(白)


選挙権を得た40年以上前、政治に全然期待できなくて、「選挙なんて意味がない」と思って以来、ずっとその思いがある。20歳の頃は選挙になんて行くものかと思っていたけど、一応ずっと参加している。でも、私が投票した人はほとんど当選していない。なので、やはり選挙に行くのが嫌になることも多い。今まで日本の政治に自分の思いが反映されたことがないから。
そんな思いでいたら、なんと中国から日本に帰化してまで選挙に出た人がいるという。いったいどういう思いでと思っていたら、出馬の原点は文化革命だという。中国では選挙権自体がないというのは知っていたが、なかなか自分の思いは反映されなくても、選ぶ権利があるというのはやはりいいことなのだろう。これからも選挙に行き続けるしかないかな。(暁)


◆『選挙に出たい』シネマジャーナル紹介記事

特別記事 
山形国際ドキュメンタリー映画祭2017 高野史枝記事内
http://www.cinemajournal.net/special/2017/yamagata/index.html#p02

スタッフ日記
座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルに行ってきました2
宮崎暁美記事内
http://cinemajournal.seesaa.net/article/456954971.html

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2018座・高円寺ドキュメンタリーフェステイバルでの李小牧さん

2016年/中国、日本/カラー/シネスコ/78分
配給:きろくびと
http://kiroku-bito.com/election/
★2018年12月1日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 13:48| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

jam

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監督・脚本:SABU
エグゼクティブプロデューサー:EXILE HIRO
撮影:柳田裕男
音楽:松本淳一
出演:青柳翔(横山田ヒロシ)、町田啓太(西野タケル)、鈴木伸之(川崎テツオ)、秋山真太郎(山下)、八木将康(金城)、小澤雄太(世良)、小野塚勇人(滝口)、佐藤寛太(前島)、野替愁平(港町)、筒井真理子(向井昌子)、清水くるみ

横山田ヒロシは場末の演歌歌手。熱いファンに支えられながらメジャーではない自分に空しさを感じている。コンサート後の恒例のファンミーティングも、ファンに押され気味。帰り道で熱心なファンの一人、向井昌子がヒロシを待ち構えていた。西野タケルは恋人がヤクザの抗争の流れ弾にあたり、意識不明の状態が続いている。毎日良いことをし続ければ彼女の目が覚める、と信じているまじめな青年。ヤクザの構成員の川崎テツオは一人で罪をかぶったものの、残していく祖母の世話をする約束を反故にされたのを知り、出所後に復讐を果たそうとしている。
この3人が思わぬところで交錯して運命が転がっていく。

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TIFFでの舞台挨拶@EXシアター(2018年11月1日)レポはこちら

EXILEのHIROプロデュースによるオリジナルの新作。SABU監督と劇団EXILEがコラボし劇団EXILEのメンバー総出演が実現しました。全く関わりのない人生を歩んでいるかに見える3人が、実は微妙に接触していてその糸がほどけていきます。SABU監督の脚本と演出は、このドラマをスピード感たっぷりに展開し、観客がひきこまれていきます。
演歌歌手をとりまくおばさまたち、熱い視線がほとんど少女のようです。ただただ自分のアイドルを見つめているのが、純情というか健気というか。はたから見るとかなり痛いのですが、本人達は幸せ。まるで自分の姿を見るようでした(実はミーハーで嵌りやすい筆者)。母親役を見慣れた筒井真理子さんの演じる、アイドルへの濃すぎる愛でふりきってしまう昌子の姿がすごいです。鬼気迫る快×怪演。EXILEメンバーの一人ひとりが活躍していますので、ファンは必見。(白)


2018年/日本/カラー/シネスコ/102分
配給:LDH PICTURES
(C)2018「jam」製作委員会
https://ldhpictures.co.jp/movie/jam/
★2018年12月1日(土)より新宿バルト9ほか全国公開
posted by shiraishi at 13:42| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

脱皮

『脱皮』  脱皮しない蛇は滅びる ニーチェ


劇場公開日 2018年12月1日、2日 
渋谷ユーロスペースにて モーニングロードショー

監督:大木一史
脚本:渡辺典子、大木一史
プロデューサー:佐藤慶子
ラインプロデューサー:有馬尚史
音楽監督:佐藤慶子

キャスト
和泉妃夏
伊藤寛明
岩田継昭
小黒三重子
まろ

(チラシより)
山間の美しい村を流れる川に、一人の女が流れ着いた。
偶然居合わせた村に住む能面師がその女を助ける。
だが、女は自分の素性は一切明かさない。
吐く言葉はすべて嘘にまみれている。
次第に不信感を募らせる村人たち。
女は、日がな一日川に浸かり何かを探し続けている。
女が探しているものは、一体何なのか。

映画は、自然豊かな村に現れた虚言癖のある女性(主演女優・和泉妃夏さん)に、村民たちの生活がかき乱されながらも触れ合いを通じ製作て成長し、新たな人生へと向かう姿を捉えた物語。
シネマジャーナル読者の方が脚本に協力している。

『脱皮』は、長野県下條村と天龍村を舞台に、音楽家の佐藤慶子さんがプロデュースし、NHK連続テレビ小説「おしん」の製作に携わった大木一史さんが監督を務めた自主製作映画で、長野県飯田市中央通りの飯田センゲキシネマズで23日から先行上映が始まっている。初日は監督や金田憲治下條村長らが舞台あいさつし、村の魅力や撮影の苦労話で会場を盛り上げた。飯田での上映は12月5日まで。
佐藤さんが運営し、大木監督が指導する演劇ワークショップの生徒が中心のキャスティングで、下條村民十数人もエキストラとして出演。村の古民家や神社、ソバ畑、和知野川など各所で撮影が行われた。
(暁)

製作年2018年
製作国日本
上映時間103分
posted by akemi at 06:29| Comment(1) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月25日

かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発

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監督:脚本:吉田康弘
撮影:柴崎幸三
音楽:富貴晴美
出演:有村架純(奥薗晶)、國村隼(奥薗節夫)、桜庭ななみ(佐々木ゆり)、歸山竜成(奥園駿也)、木下ほうか(相羽雅樹)、筒井真理子(楠木幸江)、板尾創路(水嶋徹)、青木崇高(奥薗修平)

奥薗晶は夫修平の息子 駿也を連れて鹿児島に向かっている。駿也は前妻の子どもで晶との血の繋がりはないが、3人は睦まじく暮らしていた。修平が友人に騙されたうえ急死してしまい、会ったこともなかった修平の父節夫を訪ねてきたのだった。疎遠だった息子の妻と孫に突然対面した節夫はとまどうが、遺された二人を受け入れぎこちない共同生活が始まる。熊本と鹿児島を結ぶローカル線「肥薩おれんじ鉄道」の運転士を長く勤めてきた節夫は定年間近で引退を考えていたが、人手不足のため慰留を懇願されている。晶は鉄道好きの駿也のため、亡き修平が夢見ていた運転士の試験を受けることにする。

電車をもうひとつの主人公にした「RAILWAYS」シリーズの第3弾。若い晶が急死した夫の連れ子、夫の父親と再出発をはかります。4人をつなぐのが鉄道です。冒頭で鉄道好きの修平と駿也が、晶にうんちくを披露しながら歩道橋の上にいるシーンがありました。いくつもの線路が眼下に見えるきっと鉄道マニアには知られた場所だと思うのですが、どこなんでしょう?
晶が受験を決心して、体験する珍しい現場のシーンや國村さん有村さんの運転のようすなど、鉄道好きには見逃せないのではありませんか?
家族の数だけそれぞれの色がある、というのがタイトルの意味でしょう。多様性を認めるのが開かれた社会のはずですが、凝り固まった意識を変えていくのには時間がかかりそうです。そんな色もちゃんと加えています。主題歌は斉藤和義さんの「カラー」。(白)


2018年/日本/カラー/シネスコ/120分
配給:松竹
(C)2018「かぞくいろ」製作委員会
http://www.railwaysmovie.jp/
★2018年11月23日(金)鹿児島・熊本先行公開、11月30日(金)全国ロードショー
posted by shiraishi at 13:53| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

家族のはなし

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監督:山本剛義
原作:鉄拳
脚本:青塚美穂
撮影:関毅
音楽:遠藤浩二
出演:岡田将生(拓也)、成海璃子、金子大地、佐藤寛太、水田信二、渡辺憲吉、財前直見(母)、時任三郎(父)、田中レイ(拓也子ども時代)

りんご農家を営む両親のもと、愛情いっぱいに育てられた一人息子の拓也。子ども時代は陸上競技で頭角を現し、周囲の期待にそって上を目指していた。しかし思いがけない大怪我で将来の夢が断たれてしまう。挫折した息子を両親は見守り、東京の大学にいく拓也を黙って送り出す。バンド活動にのめりこんだ拓也はメジャーデビューに夢をかけるが、鳴かず飛ばずでバンドは解散寸前。そんなとき父親が入院したと母からの知らせがあり、急ぎ帰郷する。

原作は、鉄拳が2013年に信濃毎日新聞との企画で発表したパラパラ漫画。りんご農家1本でやってきた父親に時任三郎さん、母親に財前直見さん。おふたりが青春ものに出ている頃から見ているので、こんなに大きな息子の両親役になったんだなぁとしみじみしてしまいました。そんな両親に育てられながら、岡田将生さんの拓也ときたら大学を中退してしまったのに報告もせず、仕送りはそのまま受け取っている始末。せっかく届いたりんごもありがたく思うことはありません。幼馴染ならずとも「全く罰当たり!目ぇ覚まさんかい!」と説教したくなります。身体は大きくなっても気分は子どものまま。それでも、挫折した拓也の心中を知る両親は責めたりしません。親心に泣けます。

ずいぶん前のことですが、りんご農家の方が台風の被害で売り物にならなくなったりんごを、「自宅で食べるのには問題ありません」「1円即決・送料だけ負担してください」と、オークションに出したのに出会ったことがあります。なんの利益もなく手間がかかるだけですが、丹精こめたりんごを誰かに受け取ってほしい気持ちが溢れていました。すまなく思いながら、いくつか申し込みました。自分や友人用のほか、いつも通販でお世話になるお魚屋さんにも1箱贈りました。お魚屋さんに理由を伝え、そちらのお魚をりんご農家さんに贈りたいと頼むと、お魚屋さんがお礼とお見舞いを上乗せして送ってくれて、りんごとお魚があちこちへ回りました(笑)。りんご農家さんとお魚屋さんも喜んでくれて、とても嬉しかったのを思い出します。パソコンの記録が飛んでしまって、今は連絡がつきませんがお元気でいらっしゃるでしょうか。(白)


2018年/日本/カラー/シネスコ/80分
配給:KATSU-do
(C)「家族のはなし」製作委員会
http://kazokunohanashi.official-movie.com/
★2018年11月23日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 11:39| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする