2018年02月18日

レオン

leon.jpg

監督:塚本連平(『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』『かずら』)
脚本:吉田恵里香(『ヒロイン失格』『リベンジgirl』)
原作:清智英・大倉かおり「レオン」(講談社KCデラックス)
エンディングテーマ:「Magnet」Awesome City Club(ビクターエンタテインメント/コネクトーン)
出演:知英、大政絢、吉沢亮、斎藤慎二(ジャングルポケット) ミッツ・マングローブ / 原幹恵 河井青葉 山崎育三郎 / 竹中直人

小鳥遊玲音(たかなし・れおん)。朝比奈フーズの派遣OL。美人でナイスバディなのに、地味で目立たない。
朝比奈玲男(あさひな・れお)。朝比奈フーズのワンマン社長。創業30年、有機にこだわり年商500億に育て上げた。大の女好き。

消極的な玲音に、やっと出来た彼氏は会社のイケメン税理士。身も心も捧げたのに、つれなく振られてしまった日、会社までクビになってしまう。茫然自失で歩いていたところに、車が突っ込んでくる。朝比奈玲男社長が運転中に気を失ってしまったのだ。病院に担ぎ込まれる二人。翌朝、目覚めた玲男は我が身を見て、びっくり! 心は玲男のままなのに、身体は女性に。小鳥遊玲音と身体が入れ代わってしまっていた・・・

スタイル抜群の美女・小鳥遊玲音を演じる知英は、K−POPのガールズグループ「KARA」の元メンバー。目立たない派遣OLが、一転、ワンマン社長のキャラになって、いばりまくります。日本語も、とても自然。
一方の、しとやかな女性の心になってしまった朝比奈玲男社長を、竹中直人が身体をくねらせて熱演。(竹中直人、こういう役、大好きですよね!) 抱腹絶倒のコメディーですが、交通事故の裏には、会社乗っ取りの陰謀があったり、玲音を振ったイケメン税理士の裏の顔が明かされたりと、社会勉強させてくれます。 男と女が、心と身体が入れ替わる物語、よく題材にされるけど絶対ありえない。でも、素直に楽しみました♪(咲)


2018年/日本/100分/カラー
配給:ファントム・フィルム
公式サイト:http://reon-movie.com/
★2018年2月24日(土) 新宿バルト9ほか、全国ロードショー

posted by sakiko at 09:23| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月17日

『武蔵野』〜江戸の循環農業が息づく〜 武蔵野地域上映会

『武蔵野』〜江戸の循環農業が息づく〜

原村政樹監督の第一作『海女のリャンさん』(2004年)でインタビューしたのがきっかけで、シネマジャーナルでは原村監督の作品を紹介してきました。その原村監督の最新作が『武蔵野〜江戸の循環農業が息づく〜』です。監督から送られた情報を下記に貼り付けます。興味ある方ぜひご参加ください。(暁)

musashino02_R.jpg
c映画「武蔵野」製作委員会


■ 武蔵野地域上映会
●2018 年3 月17 日(土)
コピスみよし(三芳町文化会館)上映後に監督舞台挨拶あり
埼玉県入間郡三芳町大字藤久保1100−1
■1 回目:午前10 時半〜
■2 回目:午後2 時半〜
■3 回目:午後6 時〜(上映30 分前開場)
料金:大人1,500 円、大学生1,000 円・中高校生800 円、小学生300 円
前売り券・1,200 円→ 1 月末から発売開始・映画「武蔵野」製作委員会へ

●2018 年4 月14 日(土)〜27 日(金) 川越スカラ座
■1 回目:午前10 時半〜
■2 回目:午後4時半〜

「武蔵野の俤は今わずかに入間郡に残れり」
なかば黄いろくなかば緑な林の中に歩いてゐると、澄みわたつた大空が梢々の隙間からのぞかれて日の光は風に動く葉末葉末に砕け、その美しさいひつくされず。
(国木田独歩著「武蔵野」より)

国木田独歩の「武蔵野」に描かれた武蔵野の雑木林の四季の美しさと、江戸時代から営みが続く循環農業の奇跡を後世に伝え継ぎたい……。原村政樹監督が3年をかけて製作に取り組んだ映画『武蔵野』。多くの方々の支援を受けて、2017 年11 月に完成しました!

この地域(埼玉県川越市・所沢市・狭山市・ふじみ野市・三芳町)の農家は雑木林(平地林)をヤマと呼び、「人間はヤマに生かされている」と言います。「人間も自然の一部である」。「先祖が残してくれた大切なものは変えてはならない」とも。変化が激しい現代にあって、変わらないことの大切さを教えてくれます。
映画では、この地の伝統農法の神髄に迫り、効率重視の工業的価値とは対極にある「農」の深い精神文化を描いています。
※ 映画に登場する埼玉県武蔵野地域の「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が、2017 年3 月に日本農業遺産として認定されました。

*コピスとは、萌芽更新している「雑木林」を意味します。

作品紹介 http://www.cinema-musashino.com/

■原村政樹
1957年生まれ。41年前から川越市在住。上智大学卒業後フリーの助監督としてグループ現代、ドキュメンタリージャパンなどで映像の仕事を始める。1988年、アジアの熱帯林破壊をテーマにした「開発と環境」で監督デビューし、桜映画社入社。以後、短編映画、テレビドキュメンタリー番組を製作。
2004年長編ドキュメンタリー映画「海女のリャンさん」で文化庁文化記録映画大賞・キネマ旬報ベストテン第一位受賞。以後、テレビ番組の製作と共に自主映画製作へ以降。2006年「いのち耕す人々」キネ旬第5位、2008年「里山っ子たち」」キネ旬第3位、2013年「天に栄える村」キネ旬第3位。2012年ETV特集「原発事故に立ち向かうコメ農家」農業ジャーナリスト賞、2013年NHK新日本風土記「川越」で江戸の循環農業を紹介。2015年にフリーとなって製作に取り組んだ「無音の叫び声」では映画と同時に書籍を出版し、映画と著書が「農業ジャーナリスト賞」W受賞。
現在、核兵器と原発の核をめぐる日本の戦後史を描くドキュメンタリー映画「いのちの岐路で 〜 核を抱いたニッポン国」を同時に製作中。

原政樹監督 シネマジャーナル記載記事
『海女のリャンさん』インタビュー シネマジャーナル本誌62号 2004年秋
『いのち耕す人々』シネマジャーナル本誌74号 2008年夏・秋
『天に栄える村』シネマジャーナル本誌88号
『無音の叫び声』シネマジャーナル本誌97号 2016年夏
 シネマジャーナルHP『無音の叫び声』記者会見
 http://www.cinemajournal.net/special/2016/muon/index.html


posted by akemi at 08:00| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映像女性学の会 第39回女性監督作品上映会

映像女性学の会の小野さんより上映情報が届きました。
下記に貼り付けます。(暁)

井手洋子さんの映像作品
「働き方を変えて 暮らし方を変えよう」
「教科書裁判・歴史の法廷で裁かれるもの」

2018年3月3日(土)18:30〜20:30

場所 渋谷男女平等・ダイバーシティセンター
(渋谷区文化総合センター大和田8F)
参加費無料 カンパ歓迎   
先着40名 事前予約の必要はありません。

『働き方を変えて 暮らし方を変えよう』
2000年/38分/監督:井手洋子/企画:(財)東京女性財団 /製作:岩波映像
働く女性たちのワーク・ライフ・バランスを考え、さまざまな働き方を選択している女性たちの姿や、育児休業をとった男性社員、また正規雇用の4割以上がパートタイマーと言われるオランダの働き方を紹介しています。18年前の製作ですが、働く女性たちの問題は全く改善されていない現実を、再度確認する貴重な映像です。

『教科書裁判・歴史の法廷で裁かれるもの』
1993年/40分/監督:井手洋子/製作:映像文化協会 
教科書検定の不当性を訴えて裁判を続ける家永三郎さんの話を中心に、そこで取り上げられた問題点を問う映像が重なります。現在も続く沖縄の問題など、原点を再考することができる映像です。
教科書裁判_R.jpg

監督プロフィール:大学卒業後、1985年に羽田澄子監督と出会い、『安心して老いるために』『歌舞伎役者・片岡仁左衛門』などに助監督として参加。現在はフリーランスの映像ディレクターとして企業PRなどを中心に活動。『仕事、君はどう思う?』『東京のモダニズム建築 学校編』などの作品がある。2010年に布川事件の被告人とされた二人の再審請求に向けた活動を追ったドキュメンタリー作品『ジョージとタカオ』を発表。第84回キネマ旬報ベストテンで文化映画部門第1位となった。

主催 映像女性学の会   
お問い合わせは小野まで(mail:ycinef@yahoo.co.jp   090-9008-1316)
posted by akemi at 05:53| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月10日

かぞくへ

kazoku.jpg

監督・脚本・編集:春本雄二郎
撮影:野口健司
照明:中西克之
録音・整音:小黒健太郎
音楽:高木聡
出演:松浦慎一郎(旭)、梅田誠弘(洋人)、遠藤祐美(佳織)、森本のぶ(喜多)

長崎五島出身の旭(あさひ)は、東京に出てきてボクシングジムのトレーナーで生計を立て、つましく暮らしている。同棲している恋人の佳織との結婚も具体的になってきた。佳織は可愛がってくれた祖母の認知症が進まないうちにと準備を進めている。
子どものころから兄弟のように育ち、五島で漁師をしている親友の洋人(ひろと)に、ジムの顧客・喜多の仕事を紹介する。洋人は喜んで契約に応じ、順調に行くはずだった。数ヶ月後、洋人は卸した鮮魚の代金を踏み倒され、詐欺被害に遭っていた。喜多は雲隠れし、洋人には多額の借金が残ってしまった。責任を感じた旭は結婚を急ぐ佳織に相談するが、取り合ってもらえない。

kazoku3.jpg

2016年の東京国際映画祭スプラッシュ部門で上映された作品。当時観ていたシネジャの(美)さんに「よかったよ〜」と聞いて、観られるのを楽しみにしていました。初監督作で自主制作・低予算・ほとんど馴染みのない俳優さん、と厳しい中から生まれています。春本雄二郎監督はオリジナルの脚本にしっかりと時間をかけたそうです。観た後にずっと主人公たちが心に残りました。
人がみんな違う顔を持っているように「かぞく」もまたそれぞれ違う形を作っています。これまでのかぞく、新しく作るかぞく、壊れることも、一人ずついなくなることもあるけれど、胸の中にはずっとその場所が残っているはずです。
旭と佳織の結婚までの道のりは、同世代の人にはうなずけるエピソードでしょうし、旭と洋人の繋がりは世代に関わらず、こんな親友がいたらと羨ましく思うことでしょう。春本監督にたくさんお話を伺えましたので、特別記事にもアップいたしました。こちら(白)


2017年/日本/カラー/シネスコ/110分
配給:「かぞくへ」製作委員会
(c)「かぞくへ」製作委員会
http://kazokue-movie.com/
2016/日本/カラー/117分
★2018年2月24日(土)ユーロスペースほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 22:08| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月09日

リバーズ・エッジ

rivers.jpg

監督:行定勲
原作:岡崎京子
脚本:瀬戸山美咲
音楽:世武裕子
主題歌:小沢健二
出演:二階堂ふみ(若草ハルナ)、吉沢亮(山田一郎)、上杉柊平(観音崎)、SUMIRE(吉川こずえ)、土居志央梨(ルミ)、森川葵(田島カンナ)

若草ハルナは同級生の山田一郎が、学校のロッカーに裸で押し込められていたところを助け出す。手を下したのはハルナの彼氏の観音崎だった。その後、一郎から秘密を打ち明けられる。いじめられている一郎が心のよりどころにしているものが川原にあるという。案内されて見たものは、そこで放置され朽ちていく人間の死体だった。一郎はカンナと付き合っているが、自分はゲイで好きな人がいるんだという。ハルナの後輩のこずえはモデルの仕事をして学校では浮いた存在だ。摂食障害のため食べては吐いている。こずえもまた、川原の死体に執着があり、3人は奇妙な絆で結ばれる。

岡崎京子さんのマンガはほとんど読んでいないのですが、絵柄が独特なのですぐにわかります。原作から生まれた映画はほかに『ヘルタースケルター』(2012)があります。岡崎京子さんは1996年に交通事故で重傷を負い、休筆を余儀なくされました。残念ながら新しい作品は増えていませんが、20年余り経った今もこうして映画化されるのは、作品が少しも古びていない証拠でしょう。
ひりひりするような焦燥感や孤独をたたえた俳優さんたちが作品の中で生きています。高校生時代ってこんなに痛くて辛かったっけ。すっかり厚く鈍くなってしまった自分の皮膜をびりびりと破られました。
映画化を熱望していたという二階堂ふみさんですが、この作品では周りのキャラが濃いので、いつもよりおとなしめです。痛々しくも強い吉沢亮さんに目ウロコ。(白)


2018年/日本/カラー/シネスコ/118分
配給: キノフィルムズ
(C)2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社
http://movie-riversedge.jp
★2018年2月16日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 21:30| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする