2018年12月09日

メアリーの総て  原題:Mary Shelley

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監督:ハイファ・アル=マンスール(『少女は自転車にのって』)
出演:エル・ファニング、ダグラス・ブース、スティーブン・ディレイン、ジョアンヌ・フロガット、

200年前、フランケンシュタインを生み出したのは、わずか18歳のメアリー・シェリーだった!

1800年代初頭のイギリス。作家を夢見る16歳の少女メアリー。有名な思想家の母は自分を生んで亡くなり、貧しく誇り高い作家の父と暮らしていた。継母と折り合いが悪いのを案じて、父はメアリーをスコットランドの友人のもとに送る。そこで開かれた読書会で、メアリーは異端の天才詩人と評判のパーシー・シェリーと出会い、恋に落ちる。義妹クレアが病に倒れたという嘘でメアリーはロンドンに呼び戻される。そんなメアリーを追いかけてくるほど、パーシーはメアリーにぞっこんだったが、彼には妻子がいた。反対を押し切り駆け落ちし、メアリーは女の子を産むが、借金の取り立てから逃げる途中で娘は亡くなってしまう。失意のメアリーは、義妹クレアに誘われてスイスの詩人・バイロン卿の別荘に赴く。そこで、「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる・・・

孤独な怪物フランケンシュタインの物語には、メアリーの人生経験が深く投影されているとのこと。わずか18歳で、それほど波乱に満ちた経験をしていることに驚かされます。
プロデューサーのエイミー・ベアーが、数多くの脚本からこの物語を選び、さらに監督をサウジアラビア出身のハイファ・アル=マンスールを選んだことに興味津々。女性の権利が著しく奪われているサウジアラビアで育ったハイファ・アル=マンスールは、「自分を取り巻く慣習からなんとか解放されるために、自身を見つけようとしながら成長する若い女性の物語」に強く惹かれたといいます。エイミー・ベアーの思惑通り、素晴らしい作品に仕上がっているのですが、いつかまた、自身の経験を生かして、サウジアラビアを舞台に映画を紡いでほしいものです。(咲)



2017年/イギリス・ルクセンブルク・アメリカ/ 121分/ギャガ/DCP
配給: ギャガ
公式サイト:https://gaga.ne.jp/maryshelley/
★2018年12 月15日(土) シネスイッチ銀座、シネマカリテ 他全国順次ロードショー.





posted by sakiko at 19:22| Comment(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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