2018年12月02日
アース:アメイジング・デイ(原題:Earth:One Amazing Day)
監督:リチャード・デイル、ピーター・ウェーバー、ファン・リーシン
脚本:フランク・コットレル・ボイス、ゲリン・ヤン
監修:新宅広二
音楽:アレックス・ヘッフェス
ナレーター:佐々木蔵之介
日の出から日の入りまで1日の太陽の流れを軸に、動物たちに限りなく近づき、同じ目線で見ているかのような迫力の映像で生き物の姿を捉えたネイチャー・ドキュメンタリー。
全世界で120億円以上の興行収入を叩き出した『アース』を制作したBBCアース・フィルムズが最新の4K技術や超軽量カメラ、1秒に1,000コマ以上の撮影を可能にしたハイスピード4Kカメラ、200台のドローンを駆使して、世界22カ国でロケを行い、生き物たちの貴重な姿を撮影した。
ウミイグアナの赤ちゃんはヘビの大群からの脱出に挑み、シマウマの親子はサバイバルな移動を続ける。ペンギンの親は過酷な通勤を耐え、ヒナに餌を与える。穏やかそうに見えるキリンの世界にも縄張り争いはある。ヒグマは季節の変わり目に冬毛を落とそうと、体を木に擦り付けて腰を揺らす。その様はちょっとセクシーで笑ってしまう。ナマケモノが求愛相手のもとに必死に出掛けるが、そこで知る状況に同情したくなる。マッコウクジラは大きな体を垂直に立て、家族みんなで眠りにつく。技術の進歩が見せてくれる動物の世界にワクワクする。
私たちが住む地球では多くの生命が生き延びていくためにさまざまな活動をしている。いま、ここに生きていることは奇跡の積み重ねかもしれない。(堀)
亡くなった父が動物好きで、子どものころからよく一緒にテレビの番組を見ていた。父も私も自然豊かな(というより、それしかない)島で育ったので、自然に生きている姿をこそっと見られる映像が嬉しい。以前『WATARIDORI』(2003年)で鳥と一緒に空を飛んでいるようで、ニルスもこうだったかもと想像しました。前作の『アース』(2007年)よりもさらに進んだカメラや技術が、どうやって撮ったのだろうと驚くほどの映像を見せてくれる。いのちはただ生きることに向かうのに、金銭欲にまみれて他者を省みない人間は自滅していくだろうな、と思う。(白)
2017年/イギリス・中国/5.1ch/アメリカン・ビスタ/94分
配給:KADOKAWA
(C) Earth Films Productions Limited 2017
https://earthamazingday.jp/
★2018年11月30日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
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