2018年11月04日

ビブリア古書堂の事件手帖

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監督:三島有紀子
原作:三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫/KADOKAWA 刊)
脚本:渡部亮平、松井香奈
出演:黒木華、野村周平、成田凌、夏帆

亡くなった祖母が遺した古い夏目漱石全集。青年・五浦大輔(野村周平)は祖母が買ったと思われる古書店にその本を持ち込む。洞察力と推理力の優れた女店主・篠川栞子(黒木華)は祖母の秘めた恋に気がつく。これをきっかけに青年は古書店でアルバイトを始めた。そして女店主が大事にしている太宰治「晩年」初版本を巡り、不審なことが起こり始める。それは青年にも関わりのあることだった。

本人も気がつかない、栞子に対する仄かな思い。ライバルの登場でやっと気がつき、自分なりのやり方で栞子を理解しようとする。恋に不器用な大輔に野村周平本人の誠実さが滲み出るよう。同業者の稲垣は栞子の前で知的に振る舞い、大輔に嫉妬心を抱かせるが、忍び寄るように狂気に蝕まれていく。妖しげな色気で成田凌にははまり役。
一方、大輔の祖母、絹子の若き日の秘めた愛を描く過去パートは原作に描かれていないエピソードが盛り込まれ、絹子を演じた夏帆の清純な愛らしさに切なさが増す。恋の行方をしっかり見届けたい。(堀)


神保町でアルバイトをしていたとき、よく古書店をのぞきました。今は何でもネットで済ませられますが、棚の間を歩き、目についた本を手にとる楽しみはかけがえのないものです。黒木華さん演じる栞子の佇まいがいいです。三島監督の『繕い裁つ人』の市江にも通じるものがありました。絶滅危惧種な女子だと思われますが、あの古書堂に行きたくなります。
本を通したやりとりは秘めやかで、ロマンチック。けれど、帰り道で頭に浮かぶのは「カツ丼食べたい」でした。
本が詰まった棚の重さは相当なもののはず、下敷きになったらてっきり大怪我と思ったのに(笑)。そして本の大敵は水と火だけれど、あの本が気になります。(白)


2018年/日本/カラー/121分
配給:20世紀フォックス映画、KADOKAWA
(C) 2018「ビブリア古書堂の事件手帖」製作委員会 https://biblia-movie.jp/
★2018年11月1日(木) 全国ロードショー
posted by shiraishi at 11:19| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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