2018年10月21日
search サーチ(原題:Searching)
監督:アニーシュ・チャガンティ
脚本:アニーシュ・チャガンティ
セブ・オハニアン
出演:ジョン・チョー(デビッド・キム)
デブラ・メッシング(ヴィック捜査官)
ジョセフ・リー(ピーター)
ミシェル・ラー(マーゴット)
デビッドは妻に先立たれて、16歳の娘マーゴットとふたり暮らし。思春期の娘の扱いに戸惑う毎日だが、正しく躾けているつもりだった。しかし、マーゴットが出かけたまま帰宅せず、心当たりに連絡しても行き先がわからない。警察に行方不明として届け出るが、家出か、事件か確定できないまま時間がたっていく。やり手らしい女性捜査官ヴィックに力づけられて、手がかりになるものを探す。マーゴットのパソコンを開いたデビッドは、そこに全く知らなかった娘の姿を見い出して愕然とする。
始まりからラストまで、全編がパソコンの中だけで展開していく。いやはやこんな映画初めてです。でもこれだけパソコンやSNSが普及したら「あり」です。いち早く目をつけて作ってしまった監督&クルーのみなさんに脱帽。アニーシュ・チャガンティ監督は1991年生まれ、27歳の新鋭で、しかも初長編です。うーん、すごい!アイディアだけではなく、サスペンスドラマとしてもよく作られていて、ラストまでぐいぐい引っ張ります。
お父さんのデビッド役は、『スタートレック』シリーズ(2009〜)のエンタープライズ号の主任パイロット、スールー役で世界的にブレイクしたジョン・チョー。HPも映画にあわせて作られていて面白いですよ。2018年サンダンス映画祭観客賞受賞。(白)
連絡が取れなくなった娘を探すため、父はSNSを駆使する。それによってわかる外での娘の様子。一番近くにいるつもりが何もわかっていなかった親子の距離感が浮かび上がってくる。しかし、SNSで見せる顔は本物か。パソコンの向こうにいる存在に父親が違和感を持つ。最後のどんでん返しに驚き、ほっとするラストに後味の良さを感じた。
パソコンの画面に畳みかけるようにいくつものウインドウが出てきて話が展開する。新しい試みは緊迫感たっぷり。アメリカの作品に監督がインド人で、主演が韓国人。そういう時代になったんだと改めて感じた。(堀)
2018年/アメリカ/カラー/シネスコ/102分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
http://www.search-movie.jp/
★2018年10月26日(金)ロードショー
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