2018年10月14日

バーバラと心の巨人(原題:I Kill Giants)

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監督:アナス・バルター
原作:ジョー・ケリー、ケン・ニイムラ
脚本:ジョー・ケリー
音楽:ローラン・ペレズ・デル・マール
出演:マディソン・ウルフ(バーバラ)、イモージェン・プーツ(カレン)、シドニー・ウェイド(ソフィア)、ロリー・ジャクソン、ゾーイ・サルダナ(モル先生)

“ウサギの耳”を頭につけた風変わりな眼鏡っ子のバーバラ。学校では浮いていていじめっ子の格好のターゲットだが、そんなもの全然平気。バーバラには「巨人からこの町を守る」という大きな使命があるのだから。兄デイヴからはオタクと馬鹿にされ、家事と仕事で忙しい姉のカレンには、耳を傾ける余裕がない。バーバラは森へ出かけて秘蔵の巨人のエサを木に塗り、浜辺では“罠”の手入れをし、注意深く見回って安全を確認する。不審な行動をする彼女を、赴任してきたカウンセラーのモル先生がそっと注目している。
イギリスからの転校生のソフィアが、バーバラと友達になりたがっているが無視しているバーバラ。学校でも巨人の予兆を感知し、おまなじないで遠ざけるのに忙しいのだ。ちょっかいを出してきたいじめっ子をソフィアが撃退したのをきっかけに、バーバラも心を開きはじめる。ソフィアは巨人の話を半信半疑で聞きながらも、なにかとバーバラの力になろうとする。

原作はDCコミックス。文章担当のジョー・ケリーがこの脚本も書いています。作画担当のケン・ニイムラはスペイン人の母と日本人の父を持つハーフ。コミックスは2008~2009年に発行され、2012年に外務省主催・第5回国際漫画賞では最優秀賞受賞を獲得。邦訳版も小学館から出ています。思春期の少女の不安定な心を男性コンビが描いたのかとホー。大人の女性は不可解でもその前なら共通点が多いのでしょう。悩めるバーバラと違って、いじめる男の子たちのなんとガキっぽいこと。
バーバラがこだわる巨人や、おまじないの言葉、決して足を踏み入れない2階・・・全ての謎はラストへ向かって明らかになります。バーバラを好演したマディソン・ウルフが『死霊館 エンフィールド事件』のヒロインだったと知って、ホラー苦手で避けていたけれど見てみようかと心動いています。(白)


2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/106分
配給:REGENTS、パルコ
(C)I KILL GIANTS FILMS LIMITED 2017
http://barbara-movie.jp/
★2018年10月12日(金)ロードショー
posted by shiraishi at 12:09| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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