2018年09月30日

僕の帰る場所

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監督・脚本・編集:藤元明緒
プロデューサー:渡邉一孝,吉田文人
共同プロデューサー:キタガワユウキ
撮影:岸建太朗
音楽:弥栄裕樹
出演:カウンミャットゥ、ケインミャットゥ(母)、アイセ(父)、テッミャッナイン、來河侑希(ユウキ)、黒宮ニイナ(先生)、津田寛治(店長)

東京のアパートでつましく暮らしているアイセとケイン夫婦はミャンマーから来日し、難民申請中だ。6歳のカウンと3歳のテッは日本育ちで、母国語がほとんど話せない。ある日アイセが入国管理局に捕まってしまい、ケインは必死で子どもたちとの生活を支える。ようやくアイセが戻されてきたが、ケインは不安が嵩じて体調を崩し、子どもたちを連れてミャンマーへ帰っていく。カウンはこれまでいた東京とは何もかも違うミャンマーでの生活に馴染めない。実家に戻って元気になった母親にも反発する。日本に戻りたいカウンは、リュックを背負って1人で空港へと向かう。

繁華街を歩くと外国の方々が多くなったなぁと感じます。観光客でなく、実際に暮らしている人がどのくらいいるのか、法務省の統計で2017年12月で256万人とあり、これまで最多です。東京にはその5分の1の53万人が暮らしています。
本作のミャンマー人家族は母国の政情不安から難民申請をしていますが、認定されるまでただ待っているわけにいかず、生活のために働いています。就労にも条件があって(複雑なのでここでは書ききれず)、父親が連れていかれるのもそれが理由のようです。そんな事情をほとんど知らなくて「すみません」と言いたくなってしまいました。
家族が一緒に暮らしたい、という誰にもある共通の願いをこの映画は丹念に描いています。大人の世界の事情、それについていかねばならない子どもの心情を胸痛めながら観ました。それを本当に6歳と3歳の子が見せてくれています。カウンくん、テッくんの嘘のない眼差しが心に刻まれます。ほぼドキュメンタリーのように自然なので、アイセさんが実はこの映画だけのお父さん(役)というのに驚きました。この関係性を作るのに、じっくりと時間をかけたそうです。映画の成り立ちや、子どもたちへの演出などについて、藤元監督に伺いました。インタビュー記事はこちらです。
映画と別に印象的なエピソードがありました。
藤元監督は、ヤンゴンでたまたま会った物売りのおばあちゃんに無事を祈られたそうです。第2次大戦で家族が日本兵に殺されたという人なのに。心が豊かってそういうことですよね。(白)


2017年/日本、ミャンマー合作/カラー/1:1,85/98分
配給:株式会社E.x.N
(C)E.x.N K.K.
http://passage-of-life.com/
★2018年10月6日(土)ポレポレ東中野ほか全国順次公開


posted by shiraishi at 15:25| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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