2018年09月09日

ブレス しあわせの呼吸(原題:Breathe)

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監督:アンディ・サーキス
脚本:ウィリアム・ニコルソン
製作:ジョナサン・カヴェンディッシュ
撮影:ロバート・リチャードソン
音楽:ニティン・ソーニー
出演:アンドリュー・ガーフィールド(ロビン・カヴェンディッシュ)、クレア・フォイ(ダイアナ)、トム・ホランダーブロッグス/デイビッド・ブラッカー)、スティーブン・マンガンクレメント・エイトケン博士)、ディーン=チャールズ・チャップマン(ジョナサン22歳)、ハリー・マーカス(ジョナサン10代)

ロビンとダイアナは互いを「運命の人」と感じ、たちまち恋に落ちる。幸せを満喫していたある日、出張先のナイロビで突然ロビンが倒れてしまった。病名はポリオ。首から下は動かせず、呼吸器がなければ生きていけなくなってしまった。ベッドから天井を見るだけの毎日を嘆くロビンを、気丈なダイアナは励まし続ける。子どもにも恵まれ、父としての生き様を息子に見せたいロビン。周囲の人々とロビンは自宅で使える呼吸器、車椅子と一緒に移動もできる呼吸器と、次々と必要な機器を考案していく。
28歳で病魔に襲われ、余命数ヶ月と宣告されたロビンはそれから36年、人工呼吸器と家族と大切な人々と共に幸せに生き続ける。

『ブリジット・ジョーンズの日記』などのヒットを生んだ名プロデューサー、ジョナサン・カヴェンディッシュの両親の実話がもとだそうです。実話!ポリオは小児麻痺と呼ばれ、日本でもかつて子どもたちが多数罹患したことがあったそうですが、ワクチンの投与で激減。今や新しい患者は出ていないようです。この映画の時代、アフリカあたりではまだウィルスが生きていて、人から人へと感染していたようです。多くは風邪の様な症状のみでおさまるのが、まれに麻痺が起こるのだとか。ロビンは中でも重症です。
アンディ・サーキス監督の名にすぐ気づいた方は映画好きですよね。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作(2001〜2003)のゴラム役をモーション・キャプチャーで演じて話題になりました。その後『キング・コング』のコング、新『猿の惑星』のシーザーも。初メガホンを取ったのは、やはりジョナサン・カヴェンディッシュが製作にあたった『モーグリ(仮題)』ですが、こちらの『ブレス』が公開第1号です。これまでに自分が出演した映画とは違う趣ですが、彼のお父さんは医師、お母さんは福祉関係の仕事。この全身麻痺のロビンが、それまで誰もしなかった戦いに挑んでゆくのに、おおいに心揺さぶられたのだとか。暖かくて勇気と冒険に満ちた物語です。命がけの日々を、互いの愛とユーモアをもって生き抜いた両親。息子のプロデューサーさんはおおいに自慢していいですよね。(白)


2017年/イギリス/カラー/シネスコ/118分
配給:KADOKAWA
(C)2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reserved
http://breath-movie.jp/
★2018年9月7日(金)より角川シネマ有楽町ほかロードショー
posted by shiraishi at 16:19| Comment(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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