監督・脚本:邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
アクション監督:林迪安(ディオン・ラム)
脚本:李敏 (エリカ・リー)
製作:劉徳華(アンディ・ラウ)、林小強(アルビン・ラム)
製作総指揮:林小明(ダニエル・ラム)
キャスト
劉徳華(アンディ・ラウ):チョン・チョイサン
姜武(チアン・ウー):ホン・ガイパン (火爆)
宋佳(ソン・ジア):カルメン・リー
姜皓文(フィリップ・キョン):コン警官
吳卓羲(ロン・ン):ベン
香港警察爆弾処理班VS凶悪テロリストの壮絶な対決!
中国で興行収入60億円を記録。香港、マレーシア、シンガポールなど東南アジアで大ヒットした、香港警察爆弾処理班VSテロリストの対決を描いた作品。第37回香港電影金像奨では7部門(作品、監督、主演男優、助演男優、編集、音響効果、視覚効果)でノミネートされ、警官役のフィリップ・キョンが最優秀助演男優賞を受賞した。
香港、紅磡(ホンハム)の海底トンネルを舞台に、テロリストと戦う香港警察爆弾処理班の姿を描いている。果たして爆弾処理は間に合うのか。アンディ・ラウがテロリスト(チアン・ウーがリーダー役)と戦う爆発処理班の隊長を演じ、プロデューサーも務めた作品。『29歳問題』に出演したベイビージョン・チョイ(ウォン・ティンロック役)も出演している。
チョン(アンディ・ラウ)は香港警察爆弾物処理局(EOD)に所属する警官で、指名手配中の爆弾犯、火爆=ホン(チアン・ウー)率いる犯罪組織に潜り込み潜入捜査していた。そして警官隊の支援により爆破を防ぎ、その弟と犯罪組織を一網打尽にすることに成功したのだが、主犯の火爆をとり逃し爆弾処理班であることを知られてしまう。それを知った火爆は復讐を誓う。
18か月後、香港で立て続けに爆弾事件が発生し街中を恐怖に陥れていた。そして香港の要ともいえる香港島と九龍を結ぶ紅磡(ホンハム)の海底トンネルを占拠し、1000キロの爆弾をトンネル内に仕掛け、車とともに数百人の人質をとった。姿を現した犯人は火爆で捕まっている弟の解放と莫大な身代金を要求し、トンネルを爆破すると脅す。火爆は交渉人としてチョンを指名するが、それは彼に対する復讐でもあった。チョンは人質を救うため爆発物の解体に向かう。タイムリミットまでに人質を救出し、火爆を捕えようと奔走するチョンだが、様々に仕掛けられた罠で窮地にたたされる。
監督、脚本は「イップマン 最終章」のハーマン・ヤウ。冷酷な爆弾犯罪グループのボス火爆を、中国の名優姜文(チアン・ウェン)の弟であるチアン・ウーが演じている。大ヒットを受けてアンディ・ラウ主演によるPART2の製作も決定しているという。
昨年(2017年)の中国映画週間で上映された作品だが、この時上映されたのは北京語版。今回の日本公開版は広東語版でより香港を感じられる。最近の香港映画は北京語版での公開が多いけど、今回の公開は香港映画ファンの広東語版熱望願望をかなえてくれてとてもうれしい。
それにしても香港の大動脈である紅磡の海底トンネルを爆破するという大胆な設定の作品に度肝を抜かれた。でも犯人たちの描き方も極端。テロリストということだけど、主義主張があるというより復讐のためにトンネル爆破を計画というところは、テロリストという感じがしない。爆破のための前提という感じを受けた。
劉徳華は、今回爆発物処理班ということで活躍していたけど、犯人グループに潜入というのは『インファナル・アフェア』のようでもある。一方、テロリストのボス役の姜武はすごみのある人物を演じていて、人の良い人物を演じることが多かった頃から比べると演技の幅を広げたなあと思った。もしかして兄の姜文の演技力を超えたかも。悲劇の若い警官役の人、どこかで見たことあるなと思ったら、『29歳問題』に出演していた青年だった。『29歳問題』を見直してみて気がついた。
ハーマン・ヤウ監督はハードなものからソフトなものまでこなすマルチな監督だと思うけど、ハードなものはけっこうここまでやるか的なところがある。この作品もきっと監督はど派手な爆破シーンを撮りたかったんだろうなと思った。去年、大阪アジアンに登場した監督は優しい感じがしたんだけど、それは作品のせい? でも、これからも、いろいろなものに挑戦していってほしい。(暁)
2017年 中国・香港合作 上映時間118分
配給 アーク・フィルムズ
公式HP http://shockwave-movie.jp/
提供:TBSサービス 配給:アーク・フィルムズ
『SHOCK WAVE ショックウェイブ 爆弾処理班』今後の公開予定
シネマート心斎橋 8月18日(土)
フォーラム仙台 8月31日(金)
小田原コロナシネマワールド 9月21日(金)
中川コロナシネマワールド 9月21日(金)
半田コロナシネマワールド 9月21日(金)
大垣コロナシネマワールド 9月21日(金)
福井コロナシネマワールド 9月21日(金)