2018年07月15日

私の人生なのに

watasino.jpg

監督・脚本:原桂之介
原作:清智英・東きゆう著「私の人生なのに」(講談社刊)
撮影:加藤十大
音楽:山本加津彦
主題歌:JY「涙の理由」
出演:知英(金城瑞穂)、稲葉友(柏原淳之介)、落合モトキ(誉田哲二)、赤間麻里子(瑞穂の母)、根岸季衣

金城瑞穂は新体操のスター選手として将来を嘱望されていた。未来になんの不安も持たずにいたとき、突然身体の自由がきかなくなり倒れてしまう。脊椎梗塞という病名が告げられ、下半身不随となって車椅子での生活を余儀なくされる。退院した瑞穂は、夢を断たれて絶望に打ちひしがれながら、表向き明るくふるまっていた。そんな瑞穂の前に、幼馴染の淳之介が現われる。驚く瑞穂に淳之介は「いっしょに歌いたい」と言う。淳之介はストリートミュージシャンとなっていた。瑞穂は誘いを断るが、近所の橋のそばで弾き語りをする淳之介をそっと見に行く。

映画に歌はつきもの?オーケストラや合唱、バンドを組んで成功を目指したり、音楽を通じて生きる意味を見つけたり、力を得たり、という作品は数多くあります。こちらもまたその一つになりますが、主演が『レオン』で竹中直人さんと身体が入れ替わってしまうOLを演じていた知英(じよん)さん。韓国の歌手だったとそのとき知りました。日本語をいつから身につけられたのか、全く違和感ありません。新体操選手役なので、リボンでの演技を披露し、車椅子を駆使し、劇中でギターを弾き語り、主題歌を歌手JYとして歌ってもいて大活躍です。稲葉友さんは芸能界に入る前からバンド活動をしていたらしいので、弾き語りはお手の物でしょう。
瑞穂の怪我のことを知った淳之介はヒッチハイクを繰り返して、瑞穂のもとにやってきます。会ったときに瑞穂は「うちに来て」とか「ごはん食べてる?」とか聞かないんです。みるからにお金なさそうなのにベタベタせず、淳之介も聞かれないことは言いません。障害者になった瑞穂を周りが大騒ぎしないで、受け止めている部分もあっさり描いています。
原桂之介監督はデビュー作『小川町セレナーデ』(2014)以来です。主演は須藤理沙さん、娘の父親が安田顕さんがオカマさんということで、新宿2丁目のお姉様たちが座席を埋めた異色の完成披露試写会だったのをよっく覚えています。マイノリティを特別なこととしないのは、このころからそうだったんだと思い出しました。(白)


2018年/日本/カラー/シネスコ/103分
配給:プレシディオ
(C)2018「私の人生なのに」フィルムパートナーズ
http://watashinojinsei.com/
★2018年7月14日(土)ロードショー
posted by shiraishi at 10:53| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: