監督・撮影:関口祐加
医学監修:新井平伊
出演:関口祐加、関口ひろこ、山田トシ子、中矢暁美、マーガレット・マカンス、ヒューゴ・デ・ウァール博士、エリカ・プライチェク博士
認知症の母ひろこさんを自宅介護して5年目。2014年、関口監督は両股関節の手術を受けることになり入院した。同じ頃、ひろこさんが脳の虚血症発作を4回起こし、意識不明で緊急搬送された。幸い回復したが、関口監督が入院中に仲良くなり、“病棟の母”というほど慕っていた山田トシ子さんの病状が悪化する。家族に囲まれて山田さんは眠ったまま息を引き取った。母親や自分がどんな最期を選択したいのかを考えなければ・・・。
『毎日がアルツハイマー』(2012)『毎日がアルツハイマー2 関口監督、イギリスへ行く編』(2014)に続く第3弾。1,2を観てきた方々はお母さんが今どうしていらっしゃるか、気になりますよね。そして、股関節に問題を抱えている関口監督の病状は?2に続き、海外へも足をのばした関口監督は、久しぶりに再会した旧友が余命宣告を受けたことを知ります。そして最期を自分で決めたいという意志を尊重して手助けする施設も訪れます。
誰の未来にも保障などなく、確実なのは誰もが必ず死ぬことだけです。病気の進行に一喜一憂してきた関口監督もお母さんの看取りや、自分の最期の始末を考えます。「死ぬのを忘れている」というお母さんに思わずクスッとしました。認知症は多幸症でもあるのでした。展開の仕方によってはとても重くなるテーマを、今回も関口流ユーモアをまぶして、いっしょに考えようと目の前に広げてくれます。タイトルにファイナルとありますが、まだ続きそうですよ。(白)
2018年/日本/カラー/シネスコ/72分
配給:「毎アル」友の会、リガード
(C)2018 NY GALS FILMS
http://maiaru.com/
★2018年7月14日(土)シネマ・チュプキ・タバタ、ポレポレ東中野ほか全国順次公開