監督:片桐健滋
脚本:片桐健滋、梅本竜矢
撮影:江崎朋生
音楽:川嶋可能
出演:池田エライザ(八雲御子)、渋川清彦(春日公比古)、健太郎(虹川亜樹人)、光宗薫(千夏本悠希)、オダギリジョー(雷土悟郎)
八雲御子は肉親を早くから亡くし、叔父の悟郎が残っているだけ。人付き合いの苦手な御子に悟郎が紹介する仕事は「ワケあり物件」のロンダリング(浄化)。御子には死んだ人の姿が見えるのだ。未練たらたらのあまり成仏できずに、部屋に残っている彼らの相談にのるのが、主な仕事になる。引っ越してきたアパートには、自殺したもののミュージシャンになる夢を諦めきれないパンクロッカーの公比古、見ず知らずの男にいきなり殺されたOL薫の幽霊が居座っていた。
TSUTAYAがオリジナル企画を募集した「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM2015」で準グランプリを受賞し、このほど映画化された作品。モデル出身でこれまでの役柄から明るく華やかな印象の池田エライザさん、本作では引き籠り気味なオカルト少女。幽霊たちに振り回されながら、隣人にちょっと心傾き、自分の殻を少しずつ破っていきます。やる気ゼロな叔父さんをオダギリジョー。いつも肩の力抜けていて人を安心させる役柄が地に見えてしまいます。「仮面ライダークウガ」(2000)だったんですけど。
渋川清彦さんは主演の『榎田貿易堂』が公開中。『パンク侍、斬られて候』『菊とギロチン』もうすぐです。あちらでもこちらでも顔を見ます。情けないけど、応援したくなるキャラがほんとによく似合います。
片桐健滋監督は崔洋一監督、廣木隆一監督たちの元で助監督を務め、本作で長編映画監督デビューとなりました。みんながちょっとずつ幸せになるデート向き作品。(白)
2017年/日本/カラー/シネスコ/109分
配給:ファントム・フィルム
(C)2018「ルームロンダリング」製作委員会
http://roomlaundering.com/
★2018年7月7日(土)より新宿武蔵野、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー