2018年06月30日
クレアのカメラ 英題:Claire's Camera
監督・脚本:ホン・サンス
出演:キム・ミニ、イザベル・ユペール、チャン・ミヒ
映画会社に入社して5年、マニ(キム・ミニ)はカンヌ国際映画祭に出張中だ。まだ会期も終わってないのに、女社長(チャン・ミヒ)から突然解雇されてしまう。帰国便を変更することもできず、ゲストハウスで過ごすことにする。
カンヌ映画祭に初めてやってきた音楽教師のフランス人クレア(イザベル・ユペール)。趣味はカメラ。自分が撮った相手は別人になるという自説を持っている。
クレアは韓国のソ監督(チョン・ジニョン)と知り合い、映画会社の女社長と3人で食事する。クレアは二人を写真に収める。クレアが先に店を出ていくと、ソ監督は、女社長に男女の関係を精算したいと告げる。実は、女社長は、ソ監督にマニとの関係を責めたいのをぐっと我慢していたのだ。
一方、クレアと知り合ったマニは、クレアの撮った写真の中にソ監督と女社長のツーショットを見つけ、解雇の理由に思い当たる・・・
本作は、2016年のカンヌ映画祭開催中に撮影されたもの。イザベル・ユペールはポール・ヴァーホーヴェン監督作『エル ELLE』、キム・ミニはパク・チャヌク監督作『お嬢さん』がコンペティション部門に出品され、カンヌに来ていて、その機会を利用してわずか数日で撮影。
カンヌ映画祭開催中の映画人や映画ファンで賑わうカンヌの町の雰囲気が伝わってくる作品。ホン・サンス監督お気に入りの役者たちが揃ったのを、ちゃっかり利用しての撮影。
町を徘徊したり、男女の会話で物語が進むホン・サンスのスタイル。
カンヌ映画祭に集う人たちが、映画上映や映画祭イベント以外の場で、どんな風に過ごしているのかも垣間見せてくれて楽しい。(咲)
第70回カンヌ 国際映画祭 アウト・オブコンペティショ出品
2017年/韓国/69分/ビスタ/5.1ch/カラー
配給:クレストインターナショナル
公式サイト:http://crest-inter.co.jp/sorekara/crea/
★2018年7月14 日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー
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