2018年06月26日

MANDALAY STAR -ミャンマー民族音楽への旅-

MANDALAY STAR.jpg

監督・音楽・プロデューサー:川端 潤
取材・撮影:万琳はるえ
翻訳:井上さゆり 他
字幕:皆川 秀

ミャンマーはインドシナ半島西部にあるバングラデッシュ、インド、中国、ラオス、タイの5カ国に囲まれた多民族国家。
主要な民族は8つあり、少数民族も入れると135部族にもなり、そのうちビルマ族が70%を占める。国土は日本の約1,8倍、人口は半分ほど。
第1作『Beauty of Tradition ミャンマー民族音楽への旅』(2015/ドキュメンタリー)で手に入らなかったサインワインの外枠を求めて、ヤンゴンから北上したミャンマー第2の都市マンダレーへ向かう。装飾を施した外枠を作る工房を訪ね歩くうち、サインワイン楽団の一家に巡り会う。ピューという女の子が中心になり、年間200日ほどあちらこちらへと旅をする旅回りの一座だった。彼らは伝統楽器に現代の楽器を取り入れ、伝統的な音楽に加えポップスやロックなども幅広く演奏している。川端監督は一座に密着して撮影を続けることにした。
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川端潤監督は写真家、作曲家、映画プロデューサーでもあります。2015年に発表した前作では、ヤンゴン芸術文化大学の先生達を中心に正統派の伝統音楽を録音。11グループから100曲をレコーディングしています。演奏の中心となるサインワインは、大きな木枠の中に音階のあるタイコが21個ぶらさがるミャンマー特有の楽器です。演奏者は中央に座って両手で叩きます。
前作で初めてこの楽器を知り、その不思議な形と音色に魅了されました。続編となる本作は一座に伴って、各地の寄進祭などで演奏する彼らの暮らしを撮影しています。村人がテントに集まり、演奏や歌、コメディアンによるコントなどを楽しむようすが一昔前の日本のようです。ピューさんは可愛らしいだけでなく、父親から受け継いだ歌と一座を守り、率いていく気概と芯の強さも持ち合わせていました。

ミャンマーと聞いて、思い起こすのは旧国名のビルマ、アウンサンスーチー女史が軟禁から解放、ロヒンギャ問題でしょうか。最近では、4月に公開されたスピルバーグ監督の新作『レディ・プレイヤー1』の日本人トシロウ役に抜擢された森崎ウィンさんがミャンマー出身で、一躍「ミャンマー」が注目されたのではと思います。6月30日(土)、7月1日(日)は東京・芝の増上寺でミャンマー祭りが開催予定。(白)


2018年/日本/カラー/92分
製作・配給・宣伝:株式会社プロジェクトラム / エアプレーンレーベル
(C)株式会社プロジェクトラム
http://www.airplanelabel.com/mandalaystar/index.html
★2018年6月30日(土)〜7月13日(金)ポレポレ東中野にてレイトショー
posted by shiraishi at 23:47| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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