2018年04月29日
クジラの島の忘れもの
監督・編集:牧野裕二
脚本:嶋田うれ葉
脚本協力:牧野裕二
撮影監督:今井孝博(J.S.C)
音楽:鈴木治行
主題歌:ReN「Umbrella」(Booost Music)
出演:大野いと(木元愛美)、森崎ウィン(グエン・コア)、幸地尚子(恵子)、嘉手納良智、神田青、宮島真一、黒田よし子、はるか、グエンニュークイン、北川彩子
2007年沖縄。 阪神大震災で母親を亡くし、一人になってしまった愛美は、しばらく施設で暮らした後沖縄に住む病弱な叔母と住むことになった。沖縄は母と旅した思い出の場所、楽しげな親子連れを見るたびに寂しさがつのった。通りかかったグエン・コアは、海を見つめる愛美に目が止まる。
旅行代理店に勤め始めた愛美は、先輩の恵子に連れられてIT企業アザナを訪ねる。社長が紹介した研修生は、台湾人のヤンと、ベトナム人のコアだった。恵子が愛美の歓迎会にアザナの3人を誘い、コアは「ベトナムの町や人々をもっと豊かにしたい」と夢を語る。愛美は「母と一緒に見たクジラのブリーチ(ジャンプ)をもう一度見たい」とうちあける。アザナから旅行の依頼が入った。愛美の話を聞いたコアが希望した「座間味島のホエールウォッチング」だった。
人生の意味を見失ってしまった愛美と、将来に夢を持っているコアが沖縄で出会うことから始まるラブストーリー。実話を元にしているそうです。傷ついて自分の殻に閉じこもっていた愛美の心を、純朴でまっすぐなコアが開いてゆきます。生きる力までなくしていた愛美が、自分の中に残されていたものに少しずつ気づかされていく過程が丁寧に描かれていました。沖縄とベトナムの美しい風景が心身を満たしていきます(あ〜私も行きたい!)。
2人のちょっとじれったい恋の進み具合が初々しく、演じる大野いとさんの透明感、森崎ウィンさんの誠実さ、お2人の持ち味がピュアなストーリーを支えていました。牧野裕二監督は沖縄在住。沖縄の俳優さんたちが多数出演しています。(白)
☆森崎ウィンさんインタビューはこちら
☆完成披露試写会舞台挨拶はこちら
2018年/日本/カラー/シネスコ/98分/
配給:エムエフピクチャーズ
(C)クジラの島の忘れもの製作委員会
http://www.kujiranoshima.com
★2018年5月12日(土)より渋谷シネパレス他全国公開
この記事へのコメント
コメントを書く