2018年04月29日
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル(原題:I, Tonya)
監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:スティーブン・ロジャース
撮影:ニコラス・カラカトサニス
音楽:ピーター・ナシェル
出演:マーゴット・ロビー(トーニャ・ハーディング)、セバスチャン・スタン(ジェフ・ギルーリー)、アリソン・ジャネイ(ラヴォナ・ハーディング)、ジュリアンヌ・ニコルソン(ダイアン・ローリンソン)、ポール・ウォルター・ハウザー(ショーン)、マッケンナ・グレイス(トーニャ・ハーディング8〜12歳)
トーニャ・ハーディングは貧しい家庭に育った。幼いうちにスケートを始め、才能を見い出した母親は娘を一流のスケーターに育てて、貧困から脱出しようとする。トーニャは母の罵倒に耐え、1991年の全米選手権で、アメリカ人で初のトリプルアクセルを成功させる。念願のオリンピック代表選手となったが、アルベールオリンピックではメダルに届かず。リレハンメルオリンピックの選考会となる全米選手権の会場で、ライバルのケリガン選手の殴打事件が起こる。ケリガン選手が欠場してトーニャが優勝する。リレハンメルオリンピックの出場権を得たが、入賞に留まった。一方怪我から復帰したケリガンは銀メダルを獲得した。事件の犯人は元夫の友人だったが、トーニャはスケート界から追放されてしまう。
トーニャ・ハーディングのニュースは日本でも流れて「靴紐が〜」と審査員の前で泣くようすをうっすら覚えています。どういう育ち方をしてきたのか、この映画で初めて知りました。子どものころから唯一の頼りの母から愛されるどころか虐待を受け、逃げ出すように結婚した男は最低。その友だちは輪をかけてバカというマイナスの足し算ばかり(かけるとプラスになるので足す)。せっかくの才能をこんな形でつぶしてしまい、本当にもったいない!
マーゴット・ロビーが制作・主演して、美しい顔をゆがめて怒鳴りまくっています。スケートも特訓して身につけたという根性ある方です。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオの妻ナオミを演じて印象に残っていましたが、最近では『スーサイド・スクワッド』の 過激で可愛いハーレイ・クイン。どの役でも存在が際立つ人で、トーニャ役もぴたり。
この鬼母役で強烈な印象を残すアリソン・ジャネイは、TVシリーズ「ザ・ホワイトハウス」のCJ・クレッグ報道官役で大ブレイク、エミー賞受賞のベテラン女優さん。今回の母役でゴールデン・グローブ、アカデミー賞ほかで助演女優賞に輝きました。(白)
2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/120分
配給:ショウゲート
(C)2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
http://tonya-movie.jp/
★2018年5月4日(金)ロードショー
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