2018年03月04日

彼の見つめる先に(原題:Hoje Eu Quero Voltar Sozinho)

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監督:脚本:ダニエル・ヒベイロ
出演:ジュレルメ・ロボ(レオナルド)、ファビオ・アウディ(ガブリエル)、テス・アモリン(ジョヴァンナ)

高校生のレオは目が見えないが、留学とファースト・キスを夢見る普通の男の子だ。過保護気味の両親と優しいおばあちゃんに囲まれ幸せに暮らしている。幼馴染のジョヴァンナは同じクラスでいつもレオのそばにいて気遣ってくれる。転校生のガブリエルと知りあってそんな毎日が少し変わった。ガブリエルは目の見えないレオにこれまでにない経験をさせる。映画を見に行き、自転車にも乗った。ずっと一緒に過ごしてきたジョヴァンナは、急速に仲良くなった2人に自分1人が置いていかれるようで寂しくなる。

主人公のレオは目が見えませんが、彼にはそれが普通のこと。帰りが遅いのを心配した母親が「こんなに暗くなるまで」と言うと「僕にはいつだって暗いんだよ」と笑って答えるシーンが印象に残っています。
誰もが体験する誰かを好きになる熱い気持ち、届かない寂しさ、新しい出会いで違う道が開ける楽しさも描かれています。“男の子2人に女の子が1人”はドラマの生まれる黄金のトリオですが、今回は“好き”のベクトルがちょっとだけ違いました。切ないだけではない青春ストーリー。若い俳優3人がそれぞれ魅力的です。
第64回ベルリン国際映画祭でFIPRESCI(国際批評家連盟賞)とテディ賞に輝き、日本ではSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014で脚本賞を受賞しました。(白)


ダニエル・ヒベイロ監督3.jpg

キアヌ・リーブス似のダニエル・ヒベイロ監督
(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014 宮崎撮影)

2014年/ブラジル/カラー/シネスコ/96分
配給:デジタルSKIPステーション、アーク・フィルムズ
http://www.mitsumeru-movie.com/
★2018年3月10日(土)新宿シネマカリテほか全国順次公開!
posted by shiraishi at 20:41| Comment(0) | ブラジル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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