2018年02月25日

ハッピーエンド  原題:HAPPY END

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監督・脚本: ミヒャエル・ハネケ(『愛、アムール』『白いリボン』)
出演: イザベル・ユペール、ジャン=ルイ・トランティニャン(『愛、アムール』)、マチュー・カソヴィッツ、ファンティーヌ・アルドゥアン、フランツ・ロゴフスキ、ローラ・ファーリンデン、トビー・ジョーンズ

カレーの瀟洒な邸宅。ブルジョワジーのロラン家の3世帯が暮らしている。家長のジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)は建設業を営んでいたが引退し、今は娘アンヌ(イザベル・ユペール)が家業を継いでいる。アンヌの息子ピエール(フランツ・ロゴフスキ)は専務として母のもとで働いているが、ビジネスには不向きな性格だ。アンヌの弟トマ(マチュー・カソヴィッツ)は家業を継がず、医師として働いている。再婚した若い妻アナイス(ローラ・ファーリンデン)との間に幼い息子ポールがいる。幼い娘のいるモロッコ人のラッシドとその妻ジャミラが、使用人として住み込んでいる。
ある日、トマの別れた妻が薬物中毒で入院し、13歳の娘エヴがこの大家族に加わる。ほどなくジョルジュの85歳の誕生会が開かれる。あることをきっかけに、ジョルジュと孫娘エヴはお互いの秘密を打ち明けあう・・・

カレーといえば、ドーバー海峡をわたってイギリスに行こうとする難民・移民が多く滞在している町。でも、ロラン家は、彼らのことなど気にかけることもなく、それぞれが自分のことしか考えていない。大家族で食卓を囲んでも、会話がはずむわけでもない。映画の冒頭も、スマホで撮った動画から始まるが、今や、目の前にいる生身の人ではなく、スマホが対話の相手。この屋敷の中では、使用人のモロッコ人一家だけが、家族のぬくもりを感じさせてくれる存在。
ハネケ監督が描いたロラン家の人々は、まさに今の社会にはびこる、自己中心で、他人に無関心どころか、他者を排除する風潮を象徴したような一家。ブラックユーモアに満ちていて、タイトル『ハッピーエンド』の意味するところは何なのか、見終わって、しばし考えてしまいました。(咲)


2017年/フランス・ドイツ・オーストリア/107分/カラー/アメリカンビスタサイズ
配給・提供:ロングライド 提供:KADOKAWA
(C) 2017 LES FILMS DU LOSANGE - X FILME CREATIVE POOL Entertainment GmbH - WEGA FILM - ARTE FRANCE CINEMA - FRANCE 3 CINEMA - WESTDEUTSCHER RUNDFUNK - BAYERISCHER RUNDFUNK - ARTE - ORF Tous droits reserves
公式サイト:http://longride.jp/happyend/
★2018年3月3日(土)角川シネマ有楽町ほか全国順次公開




posted by sakiko at 09:35| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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