2018年02月17日

『武蔵野』〜江戸の循環農業が息づく〜 武蔵野地域上映会

『武蔵野』〜江戸の循環農業が息づく〜

原村政樹監督の第一作『海女のリャンさん』(2004年)でインタビューしたのがきっかけで、シネマジャーナルでは原村監督の作品を紹介してきました。その原村監督の最新作が『武蔵野〜江戸の循環農業が息づく〜』です。監督から送られた情報を下記に貼り付けます。興味ある方ぜひご参加ください。(暁)

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c映画「武蔵野」製作委員会


■ 武蔵野地域上映会
●2018 年3 月17 日(土)
コピスみよし(三芳町文化会館)上映後に監督舞台挨拶あり
埼玉県入間郡三芳町大字藤久保1100−1
■1 回目:午前10 時半〜
■2 回目:午後2 時半〜
■3 回目:午後6 時〜(上映30 分前開場)
料金:大人1,500 円、大学生1,000 円・中高校生800 円、小学生300 円
前売り券・1,200 円→ 1 月末から発売開始・映画「武蔵野」製作委員会へ

●2018 年4 月14 日(土)〜27 日(金) 川越スカラ座
■1 回目:午前10 時半〜
■2 回目:午後4時半〜

「武蔵野の俤は今わずかに入間郡に残れり」
なかば黄いろくなかば緑な林の中に歩いてゐると、澄みわたつた大空が梢々の隙間からのぞかれて日の光は風に動く葉末葉末に砕け、その美しさいひつくされず。
(国木田独歩著「武蔵野」より)

国木田独歩の「武蔵野」に描かれた武蔵野の雑木林の四季の美しさと、江戸時代から営みが続く循環農業の奇跡を後世に伝え継ぎたい……。原村政樹監督が3年をかけて製作に取り組んだ映画『武蔵野』。多くの方々の支援を受けて、2017 年11 月に完成しました!

この地域(埼玉県川越市・所沢市・狭山市・ふじみ野市・三芳町)の農家は雑木林(平地林)をヤマと呼び、「人間はヤマに生かされている」と言います。「人間も自然の一部である」。「先祖が残してくれた大切なものは変えてはならない」とも。変化が激しい現代にあって、変わらないことの大切さを教えてくれます。
映画では、この地の伝統農法の神髄に迫り、効率重視の工業的価値とは対極にある「農」の深い精神文化を描いています。
※ 映画に登場する埼玉県武蔵野地域の「武蔵野の落ち葉堆肥農法」が、2017 年3 月に日本農業遺産として認定されました。

*コピスとは、萌芽更新している「雑木林」を意味します。

作品紹介 http://www.cinema-musashino.com/

■原村政樹
1957年生まれ。41年前から川越市在住。上智大学卒業後フリーの助監督としてグループ現代、ドキュメンタリージャパンなどで映像の仕事を始める。1988年、アジアの熱帯林破壊をテーマにした「開発と環境」で監督デビューし、桜映画社入社。以後、短編映画、テレビドキュメンタリー番組を製作。
2004年長編ドキュメンタリー映画「海女のリャンさん」で文化庁文化記録映画大賞・キネマ旬報ベストテン第一位受賞。以後、テレビ番組の製作と共に自主映画製作へ以降。2006年「いのち耕す人々」キネ旬第5位、2008年「里山っ子たち」」キネ旬第3位、2013年「天に栄える村」キネ旬第3位。2012年ETV特集「原発事故に立ち向かうコメ農家」農業ジャーナリスト賞、2013年NHK新日本風土記「川越」で江戸の循環農業を紹介。2015年にフリーとなって製作に取り組んだ「無音の叫び声」では映画と同時に書籍を出版し、映画と著書が「農業ジャーナリスト賞」W受賞。
現在、核兵器と原発の核をめぐる日本の戦後史を描くドキュメンタリー映画「いのちの岐路で 〜 核を抱いたニッポン国」を同時に製作中。

原政樹監督 シネマジャーナル記載記事
『海女のリャンさん』インタビュー シネマジャーナル本誌62号 2004年秋
『いのち耕す人々』シネマジャーナル本誌74号 2008年夏・秋
『天に栄える村』シネマジャーナル本誌88号
『無音の叫び声』シネマジャーナル本誌97号 2016年夏
 シネマジャーナルHP『無音の叫び声』記者会見
 http://www.cinemajournal.net/special/2016/muon/index.html


posted by akemi at 08:00| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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