2018年01月14日
ピンカートンに会いにいく
監督・脚本:坂下雄一郎
音楽:池永正二
出演:内田慈(神埼優子)、松本若菜(中川葵)、山田真歩(篠塚美紀)、水野小論(五十嵐かおり)、岩野未知(渡辺葉月)、田村健太郎(松本浩一)
神埼優子は、20年前ブレイク直前に解散してしまった5人組アイドル「ピンカートン」のリーダーだった。気まずい別れをしたままのメンバーとはその後連絡をとっていない。別の仕事をしながら今も芸能事務所に籍をおき、売れない女優を続けてきた。ある日レコード会社の松本という男から電話があり、ピンカートンを再結成しないかという話が舞い込んでくる。すでにアラフォー、女優の仕事もなく崖っぷちにいた優子は表向きはクールに、かつてのメンバーを訪ねて口説き落とすことになった。3人はすでに家庭の主婦となって「今さら?」と断わり、一番人気だった葵の消息はなかなか掴めない。
元アイドルだった女性たちの20年後。再結成は成功するのか?と心配半分で観ていました。アイドル時代の5人の個性が20年後もそのままなので、顔立ちの違いも気になりません。優子役の内田慈(うちだ ちか)さんは、ちょっとだけ出ていてもとても印象に残る女優さんです。ずいぶんいろんな作品で観た気がしますが、これが初めての主演とのこと。おめでとうございます。
プライドが高いまま“こじらせ女子”になってしまった優子の毒舌がなかなか面白いです。動く電車の中で通路を歩く人に腹を立てる場面があり、せっかちで同じことをする私は思わず首をすくめました。田村健太郎さん演じる松本がとりなすのですが、私が言い訳したかったのと同じセリフ。
坂下雄一郎監督・オリジナル脚本で3作目の作品ですが、昨年の商業映画デビュー作『東京ウィンドオーケストラ』も設定や会話が面白かったです(2作目の『エキストランド』見逃しました)。毎年作品が劇場公開されるなんてとってもすごいことです、坂下監督。(白)
2017年/日本/カラー/ビスタ/86分
配給:松竹ブロードキャスティング、アーク・フィルムズ
(C)松竹ブロードキャスティング
http://www.pinkerton-movie.com/
★2018年1月20日(土)新宿武蔵野館ほか全国順次公開!!
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