2018年01月07日

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男  原題:DRIES

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監督・脚本・撮影・製作:ライナー・ホルツェマー
出演:ドリス・ヴァン・ノッテン、アイリス・アプフェル、スージー・メンケス

ドリス・ヴァン・ノッテン。
1958年、ベルギー・アントワープ生まれ。アントワープ王立芸術学院ファッション・デザイン科卒のファッションデザイナー。
1989年にアントワープのナツィオナーレ通りにブティックを開いて以降、春夏秋冬、年4回のメンズとレディースのコレクション発表を一度も欠かすことなく続けている。
本作は、2014年9月にパリのグラン・パレで開催された2015春夏レディース・コレクションの舞台裏から、2016年1月にオペラ座で発表した2016/17秋冬メンズ・コレクションの本番直後までの1年間に密着したドキュメンタリー。

ファッションやブランドに疎い私は、ドリス・ヴァン・ノッテンの名前を知りませんでしたが、ミシェル・オバマ前大統領夫人、ニコール・キッドマンなどセレブに愛されるファッション・デザイナー。
広告は一切せず、自己資金だけで活動。小物やアクセサリーは作らず、洋服だけで勝負。
こんな彼のもとには、世界中から素材の布が届くそうです。そして、ドリス自身、良い素材を求めることに余念がありません。インドのコルカタには刺繍工房を構え、駐在員まで置いています。これには、伝統的な手仕事を絶やさないためという彼なりの思いがあるから。インドの手刺繍を施した布で作った服なら、私も欲しい!
取材を拒み続けてきたドリスから、ようやく許可を取り付けた密着取材。
アントワープの邸宅での、ドリスと彼の公私共にパートナーであるパトリックの日常もカメラは映し出します。広大な庭に咲く花が暮らしを彩り、家庭菜園で出来た野菜が食卓を飾ります。心満たされる環境が、人々に愛されるデザインを生み出していることを感じさせてくれました。(咲)


2016年/ドイツ・ベルギー/93分/16.9/5.1ch
配給:アルバトロス・フィルム
公式サイト:http://dries-movie.com/
★2018年1月13日(土)よりヒューマントラストシネマ 有楽町、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー




posted by sakiko at 19:04| Comment(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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