2017年12月16日

勝手にふるえてろ

katteni.jpg

監督・脚本:大九明子(おおく あきこ)
原作:綿矢りさ「勝手にふるえてろ」(文春文庫刊)
撮影:中村夏葉
音楽:高野正樹
主題歌:黒猫チェルシー
出演:松岡茉優(江藤良香:ヨシカ)、渡辺大知(二)、石橋杏奈(月島来留美)、北村匠海(イチ)、趣里(金髪店員)、前野朋哉(最寄駅の駅員)、古舘寛治(釣りおじさん)、片桐はいり(オカリナ)

ヨシカ24歳。経理部のOL。彼氏なし(24年間)。絶滅した動物が好き。中学生の同級生だったイチに10年間ずっと片思いしている。ただし脳内。現実には会社の同期の「ニ」に“人生初告られた”ところだけれど、全くタイプじゃない。イチ会いたさのあまり、同級生の名前を騙って同窓会を企画、イチ呼び出し作戦を開始する。そして再会の時がやってきた・・・。

初主役(オムニバスはあり)を射止めた松岡茉優(まつおかまゆ)さん、『ちはやふる』の若宮詩暢役で観ていたのですが、今回は脳内暴走してしまう晩生女子。クールで落ち着いた詩暢と全く違う顔を見せています。かなりアブナイ一途な乙女心、くるくる変わる表情にひきつけられます。ほとんど出ずっぱりでセリフも膨大。歌まであります。東京国際映画祭ではコンペ作品にエントリーして観客賞、松岡茉優さんは新設の東京ジェムストーン賞を受賞しました。大九明子監督とっても嬉しそうでした。
「イチ」は名前の略ですが、「ニ」はヨシカの思い入れのなさから名前も覚えてもらえず。その「ニ」がいいヤツとだんだんわかってきて「気づいてやってよ早く」と肩を持ちたくなります。渡辺大知さんは『色即ぜねれいしょん』(2009/田口トモロヲ監督)で初主演、俳優デビューしています。この純君が「ニ」になったような気がしちゃいました。周りがヨシカに負けない濃いキャラで出るたびに楽しく、中でも蜿r太郎君のコンビニ店員さんに遭遇したい、と思ったものです。(白)


thumbnail_勝手にふるえてろ_R.jpg

東京国際映画祭2017 オープニングにて(写真 宮崎暁美)

「イチ」のことが大好きで、ほんとは見つめたいけど、気づかれちゃダメと、視野の端で見る“視野見”という方法をマスターして、ずっと「イチ」を見ていたヨシカ。すごい技術! 思えば、高校生のころ、大好きな君を、ずっと目で追いかけて嫌がられたような記憶が。あぁ〜 恥かしい!  
つい先日、高校の同級生たちと忘年会。男女20名が集まって、あの頃は誰が好きだったなんて話で大盛り上がり。もう50年近く前のことが、まるで昨日のことのよう。あの時、告ってくれればなんて話も出たけど後の祭り。この映画の、「ニ」のように、ダメ元で当って砕けろが正解よねと。もう若くない世代にも、青春を思い出させてくれて元気の出る映画です♪ いやいや、ヨシカの隣人の片桐はいり演じるオカリナも、どうやら幸せをつかんだ様子で、青春真っ只中。大九明子監督、ほんとに楽しい映画をありがとうございます♪ (咲)


東京国際映画祭 
★観客賞受賞 大九明子監督が「わ〜!」と驚きの声をあげて登壇。

DSCF3379 ooku kantoku 320.jpg

東京国際映画祭みなと委員会より、まずはハッピが差し出され、これを纏って受賞の喜びを語るのが伝統と言われ、ちょっと恥ずかしそうに羽織る大九監督。
「予算の少ない作品で、ノミネート自体びっくり。紙を破いて投票してくださった方々に感謝します。映画にしがみついてきてよかった」と、ほんとうに嬉しそうに語りました。(写真 景山咲子)

★松岡茉優さん「東京ジェムストーン賞」受賞
来場できずビデオメッセージでの喜びの言葉。

DSCF3239 matsuoka 320.jpg

「第一回の賞に選んでいただいたのに、直接受け取りにいけなくて残念です、『勝手にふるえてろ』は、少ない人数で少ない時間で撮った映画なのですが、こんなにたくさんの方に観ていただけて嬉しいです。日本映画が元気になるように頑張りたいです」(写真 景山咲子)

2017年/日本/カラー/シネスコ/117分
配給:ファントム・フィルム
(C)2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会
http://furuetero-movie.com/
★2017年12月23日(土・祝)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 22:22| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: