監督・脚本:ウェイ・ダーション
撮影:チン・ディンチャン
音楽:リー・ジェンファン
ジェニファー・ジョン・リー
出演:リン・ジョンユー(小安 シャオヤン)、ジョン・ジェンイン(小心 シャオシン)、スミン(大河 ダーハー)、チェン・ミッフィー(蕾蕾 レイレイ)、リン・チンタイ(ドン師匠)
バレンタインデーを迎えた台北。花屋のシャオシンはアラサーの今も恋人なし。パン職人のシャオヤンはいつも自分を頼るレイレイに片思いしている。彼女が10年越しの恋人ダーハーと同棲中なのも知っているのだけど…。売れないミュージシャンのダーハーの夢をずっと応援してきたレイレイは、生活力のない彼を支え続けるのがこのごろ虚しくなっている。そんな気持ちも知らず、能天気なダーハーは飛び切り大きな花束を注文した。自分のバンドが演奏するレストランで、音楽賞をもらった報告とプロポーズをするつもりなのだ。
配達に忙しいシャオシンとシャオヤンは不注意から衝突し、シャオシンの車が動かなくなる。シャオヤンのバイクに二人乗りして両方の配達をすることになってしまった。
台湾のミュージシャンたちが出演。17曲のオリジナルラブソングを歌う、ハッピーなミュージカル映画。老若男女、様々なカップルが歌い踊ります。ウェイ・ダーション監督は監督デビュー作の『海角七号 君想う、国境の南』(2008)が大ヒットしました。霧社事件を題材とした『セデック・バレ』2部作以来、日本では久しぶりの新作公開です。『セデック・バレ』のリン・チンタイ、『海角七号〜』の出演者たちもそこかしこに登場しますので、よく観ていてください。
タイトルの「52Hz」とは“世界で一番孤独なクジラが発する音の周波数”、ほかのクジラとは周波数が違うため仲間とコミュニケーションがとれず、たったひとりで大海を彷徨っているのだとか。この孤独なクジラをモチーフに、都会の孤独な人々に向けた「決してひとりじゃないよ」という監督流のラヴソングがこの映画なのです(HPより)。台湾では映画と一緒に観客も歌って大盛り上がりだったそうですよ。(白)
●魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督インタビューを特別記事にアップしました。こちら
2017年/台湾/カラー/シネスコ/109分
配給:太秦
(C)2017 52HzProduction ALL RIGHTS RESERVED.
http://www.52hz.jp/
★2017年12月16日(土)ユーロスペースほか全国順次公開