2017年12月03日

ビジランテ

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監督・脚本:入江悠
撮影:大塚亮
音楽:海田庄吾
出演:大森南朋(神藤一郎)、鈴木浩介(神藤二郎)、桐谷健太(神藤三郎)、篠田麻里子(神藤美希)、嶋田久作(岸公介)、間宮夕貴(サオリ)、吉村界人(石原陸人)、岡村いずみ(亜矢)、般若(大迫護)、菅田俊(神藤武雄)

埼玉のとある町。三人の兄弟が、暴力を振るう父親にナイフを向ける。逆に袋叩きにあい、厳しい折檻を受けた。長男の一郎はその夜、着の身着のままで出奔して帰って来なかった。それから30年、町の有力者だった父親が亡くなった。次男の二郎は父親の遺した地盤を力に市会議員になり、やり手でしっかり者の妻と娘と暮らしている。三男の三郎はデリヘルの雇われ店長。
そんな折、行方知れずだった一郎が戻って来た。多額の借金で首が回らず、返済に充てるために遺産は自分のものにすると言う。一郎はあれほど嫌っていた父親とそっくりの暴力的な男になっていた。

『22年目の告白 私が殺人犯です』『SR サイタマノラッパー』(2009)シリーズの入江悠監督のオリジナル脚本。「ビジランテ」とは法や正義が及ばない世界で、自分の大切なものを守りぬく自警集団のことだそうです。二郎が自警団長ですが、団長とは名ばかりで議員の名誉職のようなもの。外国からの住人たちとの不穏な小競り合いを収められず、家では妻にリードを取られ、先行き不安な感じです。この妻役の篠田麻里子さんが、AKB時代の麻里子サマと別人(本当のところは知りませんが)の悪女っぽさぷんぷんで、二郎捨てられそう…。
一郎の大森南朋さんは期待どおり、菅田さんに負けない怖さ。そのくせ傷ついた内面が透けて見えそうな脆さもありました。そして三郎の桐谷健太さんがいい役でした!『彼らが本気で編むときは』も優しくて頼もしい役でしたが、窮地にあるデリヘル嬢を助けに行くなんざカッコ良すぎるではありませんか。3人兄弟の中で一番心根まともに育っていました。その男気に惚れます!
“とある町”は入江監督の地元、深谷でのロケだったようです。完成披露試写会の舞台挨拶では、入江監督が花束の代わりに深谷の名産「深谷ネギ」を贈呈したそうで、その晩はあちこちで美味しい鍋が囲まれたかも。暴力満載で痛いけれど、男たちの生き様に目が離せない、心に刺さる映画でした。入江監督&俳優さんに拍手。(白)


2017年/日本/カラー/シネスコ/125分
配給:東京テアトル
(C)2017「ビジランテ」製作委員会
http://vigilante-movie.com/
★2017年12月9日(土)より テアトル新宿ほか全国ロードショー


posted by shiraishi at 18:03| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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