2017年10月15日

婚約者の友人    原題:FRANTZ

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監督・脚本:フランソワ・オゾン(『彼は秘密の女ともだち』『8人の女たち』)
原案:エルンスト・ルビッチ
出演:ピエール・ニネ(『イヴ・サンローラン』)、パウラ・ベーア(『ルートヴィヒ』)

1919年、ドイツ、クヴェールドリンブルク。
毎朝、フランスとの戦いで亡くなった婚約者フランツの墓に通うアンナ。身寄りのないアンナは、亡きフランツの両親と暮らしていた。
ある朝、フランツの墓に花を手向け泣いている青年を見かける。フランスから来たアドリアンと名乗る青年。フランツの父ハンスは、フランスの男は皆、私の息子を殺した犯人だと追い返すが、母マグダは、戦前パリに留学していた時の友人ではないかという。
宿泊先を探し出し家に招き、フランツとの関係を矢継ぎ早に質問するマグダ。アドリアンは泣き出してしまうが、ようやくルーブル美術館でフランツお気に入りのマネの絵を一緒に観た思い出を語り始める。アドリアンに息子の面影を感じた両親は、夕食に招くようになる。アンナもアドリアンと町の舞踏会にいき、婚約者の友人以上の感情を持ち始める。だが、そんなある日、アドリアンが夕食への招待をすっぽかしてしまう。フランツの墓に佇むアドリアンを見つけたアンナは、衝撃の告白を受ける。正体を明かし、これ以上はいられないとフランスに帰ってしまうアドリアン。一方、アドリアンにほのかな気持ちを寄せるようになっていたアンナは手紙を出すが、宛先不明で戻ってきてしまう。真実を知らないフランツの両親は、アンナを後押しして、アドリアンを探しにフランスに行くことを勧める。はたして、アンナはアドリアンを見つけることはできるのか・・・

アドリアンとフランツの関係の衝撃の真実・・・ 戦前、パリでフランツと親しくしていたというので、もしや男どうしの愛?と、あ〜勘違い。どんな真実だったかは映画で確認を。

かつての戦争は、人と人とがまさに殺しあう戦いだったことを思い知りました。
今や、遠隔操作でボタンを押して、敵を殺す時代。例え相手がほんとに戦争の片棒をかついでいる兵士であろうと、誤認で殺してしまった一般人であろうと、罪悪感はほとんど感じないでしょう。
日本兵の遺品の日の丸を、長い間、手元に持っていた元アメリカ兵の話を時折聞きます。彼らは戦後、どんな思いでその日の丸を持ち続けたことでしょう。
加害者をも、いつまでも苦しめる戦争。権力者の匙加減一つで起こる戦争。皆が共存して平穏に暮らせる世界を実現してほしいものです。
そんなことをずっしり感じた本作ですが、それ以上に、人を許すことの大切さもずっしり。アンナの女心にも涙です。(咲)


2016年/フランス・ドイツ/113分/シネマスコープ/モノクロ・カラー/5.1ch
配給:ロングライド
提供:KADOKAWA、ロングライド
後援:在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
公式サイト:http://frantz-movie.com/
★2017年10月21日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次公開



posted by sakiko at 13:30| Comment(0) | フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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