監督・脚本:ニコール・ガルシア
原作:ミレーナ・アグス「祖母の手帖」
出演:マリオン・コティヤール(ガブリエル)、ルイ・ガレル(アンドレ)、アレックス・ブレンデミュール(ジョゼ)、ブリジット・ルアン、ビクトワール・デュボワ
南プロヴァンスの小さな村に住む若く美しいガブリエル。愛することを熱望するあまり既婚の教師に一方的な情熱を傾け、拒絶される。奔放な彼女は注目の的となり、持て余した母親は自分の農園で働くスペイン人のジョゼにガブリエルとの結婚を薦める。ガブリエルは「絶対に愛さない」ジョゼも「愛していない」と宣言して夫婦となるが、変則的な夫婦の営みはあった。流産したガブリエルに腎臓結石が見つかり、アルプス山麓の療養所に滞在することになる。そこでインドシナ戦争の帰還兵、アンドレと運命的な出会いをする。
情熱的な恋に身を焦がすエキセントリックなガブリエルが、だんだんと美しくなっていきます。元々綺麗な人が官能的に磨かれていくのが、生々しくなく品良く出ていると申しましょうか。私はルイ・ガレルのアンドレより、渋みの勝ったおじ様アレックス・ブレンデミュールのジョゼがいいです。ガブリエルは、なぜこの人の深い愛情に気づかないのか?たぶんタイプじゃないので、問題外のそとって感じなのね、ジョゼ可哀想すぎと一人納得。
ガブリエルの焦燥感、満ち足りていく様、なくしたものへの未練などなど、どの表情にも惹きつけられるでしょう。マリオンのファンは必見。プロヴァンスの美しい風景、美術や衣装も〇。(白)
2016年/フランス・ベルギー・カナダ合作/カラー/シネスコ/120分
配給:アルバトロス・フィルム
(C)(2016) Les Productions du Tresor - Studiocanal - France 3 Cinema - Lunanime - Pauline's Angel - My Unity Production
http://aiotsuzuru.com/
★2017年10月7日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー