2017年09月24日
AMY SAID エイミー・セッド
監督・脚本:村本大志
撮影:加藤陽介
音楽:jan and naomi
テーマ曲:大橋トリオ
出演:三浦誠己(朝田圭一)、渋川清彦(飯田収)、中村優子(飯田直子)、山本浩司(岡本亮介)、松浦祐也(五島春樹)、テイ龍進(木塚修司)、石橋けい(安藤美帆)、柿木アミナ(本庄エミ)ほか
大学の映画研究会のファムファタル的存在だったエミが突然人生から降りてしまった。エミが自分の恋人だと思っていた圭一は、エミが死んだ原因もわからないまま、彼女と一緒に歩むはずだった道に一人取り残されてしまう。
20年後、エミの命日に40代になった8人の男女が集まった。かつて映画論を戦わせ、将来の夢を語り合った思い出の場所はそのままだが、彼らの人生は様々な方向を向いていた。圭一はパン屋を営み、収と直子は結婚して無農薬野菜を作っている。亮介は売れない俳優に、春樹は介護士、修司はIT会社を経営、美帆はキャリアウーマンになっていた。それぞれが思い出を語りあううち、直子が「エミの死んだ理由を知っている」と口を開いた。
個性派・実力派俳優が多く所属するマネージメント会社ディケイドが、創立25周年を記念して自ら製作した作品。ディケイドのオールスター出演の青春群像劇です。8人だけの同窓会は触れたくない過去、今だから話せる秘密が顔を出していて「あるある」感がじわじわとのぼってきました。同じ時間を共有しても、立ち位置から見えていたものは少しずつ違っています。彼らの真実もいなくなったエミの真実とは違うかもしれません。注目してきた俳優さんばかりで「これから先も日本映画を豊かにしていってね〜」と内心でエールを送りました。
この試写の後に10年ぶりの同期会で故郷に帰ったのですが、自分の記憶も何十年も経つと都合よく塗り替えてしまうのだと再確認。不帰となった旧友も何人かいて、後10年したら自分もそちら側にいるかもしれません。いや、病気自慢をしているかも?「元気でいてまた会おうね」と別れましたが、実現させたいと思います。(白)
2016年/日本/カラー/96分
配給:ディケイド
(C)2017「Amy said」製作委員会
http://amy-said.com/
★2017年9月30日(土)テアトル新宿ほか全国順次公開
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