2017年08月20日

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー

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監督:佐古忠彦(TBSテレビ報道局)
テーマ曲:坂本龍一
語り:山根基世、大杉漣

瀬長亀次郎。
敗戦後、米軍統治下におかれた沖縄で、弾圧を恐れず、米軍に不屈の精神で立ち向かった信念の人。

本作は、瀬長亀次郎の人生を通して、沖縄の戦後史に迫るドキュメンタリー。

1907年、沖縄県島尻郡豊見城村生まれ。
戦時中、毎日新聞那覇支局記者として活動。
戦後は田井等市助役として避難民の救援にあたる。
うるま新報(現、琉球新報)社長を経て、1952年、第1回立法院議員選挙で最高得票数で当選。選挙後に開催された琉球政府創立式典で宣誓拒否したことで占領軍から睨まれるようになる。
1954年10月、沖縄から退去命令を受けた人民党員をかくまった容疑で逮捕される。弁護人なしの裁判で、懲役2年の判決を受け投獄される(沖縄人民党事件)。
1956年4月に出獄後、12月、那覇市長選に出馬し米軍の妨害を受けるも当選。が、11ヵ月後、占領軍による通称「瀬長布令」により市長の座を追放される。
1970年 戦後沖縄初の衆議院議員に当選。以後7期連続当選。
1990年 衆院議員勇退
2001年 死去。享年94歳

娘の前では満面の笑みの優しい父の顔が、占領軍を前にすると鬼の形相に変わる。
そんな瀬長亀次郎さんを慕って、演説会を開くと毎回何万人もの聴衆が熱狂。
那覇市長に就任したものの、占領軍は出資銀行による那覇市への補助金や融資を凍結し妨害。多くの市民が瀬長市長を助けるため、税金を納めようと列をなした様子は圧巻。納税率は97%に達し、自主財源による公共工事再開も果たし、市政運営の危機を脱したそうだ。

太平洋戦争において、日本国内で唯一地上戦を体験した沖縄の人たち。
そして、敗戦後は27年にもわたって米軍統治下におかれていた沖縄・・・
今なお、米軍基地が居座り、何かと物議をかもしだしていることに抵抗運動をしている人たちにとって、瀬長亀次郎さんは鏡のような人だと知った。
海を隔てた沖縄のことと傍観していてはいけない、アメリカの匙加減に左右される日本に住んでいるのだからとつくづく思った。そう思いながら、自己を犠牲にして、権力に対して闘う勇気に、ただただ感服するだけの私。(咲)


2017年/日本/日本語/カラー(一部モノクロ)/ビスタ/ステレオ/107分
配給:彩プロ 
公式サイト:http://www.kamejiro.ayapro.ne.jp/
★2017年8月12日(土)より沖縄・桜坂劇場先行公開
8月26日(土)より東京・ユーロ スペースほか全国順次公開





posted by sakiko at 13:06| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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