監督:ジョン・リー・ハンコック
脚本:ロバート・シーゲル
出演:マイケル・キートン、ニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチ、ローラ・ダーン
どのように巨大企業マクドナルドは作られたのか
世界最大のファーストフードチェーン「マクドナルド」を作り上げたレイ・クロック。その実話に基いた物語。シェイクミキサーのセールスマンだったレイは、1954年、52歳でマック&ディック・マクドナルド兄弟が経営する「マクドナルド」と出会った。兄弟が経営するドライブインレストランから8台ものオーダーが入り、興味を抱き行くと、ハンバーガー店「マクドナルド」があった。
その店は、合理的な流れ作業、スピーディなサービスで大繁盛していた。コスト削減で高品質、その効率的で革新的なシステムに勝機を見出したレイは壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得し、契約を交わした。フランチャイズ化は成功するが、利益を追求するレイと、職人気質の兄弟との関係は悪化。やがてレイは自分だけのハンバーガー帝国を創るため、兄弟と全面対決へと突き進み「マクドナルド」を買収した。
手段を選ばず資本主義経済や競争社会の中でのし上がっていくレイは、アメリカン・ドリームの象徴だが、反発と共感という相反する複雑な感情を観る者に沸き起こすに違いない。
型破りな起業家レイ・クロックは、アクが強く野心家。それに対して職人気質で製品の質にこだわるマクドナルド兄弟。マクドナルド兄弟の家族から提供された資料をもとに映像化した。
世界的な巨大企業を築き上げたレイは、はたして英雄なのか。それとも、自分の野心と欲望を満たす為には、義理も人情も関係ない冷酷な企業人なのか…。
これを見ながら、マクドナルドが日本に進出した頃のことを思い出していた。雨後のタケノコのように、あれよあれよという間に日本全国にマクドナルドができていった。でも乗っ取りで大きくなっていった会社だと思ったらがっかり。もう、あまりマクドナルドには行かないかも。でもアメリカ的といえばアメリカ的(暁)。
2016年/アメリカ/英語/カラー/115分
提供:KADOKAWA、テレビ東京、BSジャパン、テレビ大阪
公式サイト:http://thefounder.jp/
配給:KADOKAWA
パブリシティ:樂舎