2017年05月28日
ゴールド 金塊の行方(原題:Gold)
監督:スティーブン・ギャガン
製作総指揮:ポール・ハギス(『クラッシュ』)
脚本:パトリック・マセット、ジョン・ジンマン
撮影:ロバート・エルスウィット
主題歌:イギー・ポップ
出演:マシュー・マコノヒー(ケニー・ウェルス)、エドガー・ラミレス(マイケル・アコスタ)、ブライス・ダラス・ハワード(ケイ)、コリー・ストール(ブライアン・ウルフ)
1981年ネバダ州。祖父の代からの鉱山会社を引き継いだケニーは、事業を拡大させようと頑張るも裏目に出るばかり。7年後には倒産寸前にまで追い込まれていた。家も抵当に入って手放し、昼夜働いて支えてくれる恋人ケイのもとに転がり込んでいる。インドネシアで金鉱を当てようと、地質学者のマイケル・アコスタに接近する。採掘のための資金をかき集めたケニーは、マイケルの言葉をかけて金鉱採掘を開始した。やがて大きな金脈を発見、会社はいっきに盛り返す。まさに一攫千金の夢を実現したケニーに、出資を渋った銀行や大手の採掘会社がすりよってくる。祝賀会で酔いつぶれたケニーの耳に飛び込んだのは、170億ドルの金塊が一夜にして消えてしまったというニュースだった!!
1990年代に株式市場に大混乱をもたらした、詐欺事件「Bre-X事件」をマシュー・マコノヒー自身の製作、主演で映画化したクライムサスペンス。文字通り「一山当てること」が何よりも好きなケニーは外見にかまわず、直感で生きる男。2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では、りゅうとした背広を着こなし冷徹なビジネスマンを演じ、『ダラス・バイヤーズクラブ』では21sも減量したマコノヒーが、今度はビール腹に禿げ頭、20sも増量して役作りしています。
わかりやすいケニーと違ってどこかミステリアスなマイケル役はエドガー・ラミレス。ときどき見かけるベネズエラ出身の俳優さんです。ケイ役のブライス・ダラス・ハワードはロン・ハワード監督の娘さん。『ジュラシック・パーク』ほかにも出演していますが、印象に残っているのは『ヘルプ 心がつなぐストーリー』。エマ・ストーンの友人でメイドのオクタヴィア・スペンサーをこきつかうヒリー役。今回は恋人を献身的に支え、お金に溺れないケイを演じて好感度上がりました。
ケニーは本当に“山師”だったのか、騙したのは誰なのか最後までひっぱられました。実話が元なんですよねぇ。(白)
2017年/アメリカ/カラー/シネスコ/121分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、STAR CHANNEL MOVIES
Photo by Lewis Jacobs
http://www.gold-movie.jp/
★2017年6月1日(木)TOHOシネマズ シャンテほかにてロードショー
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