2017年04月30日
マンチェスター・バイ・ザ・シー 原題:Manchester by the Sea
監督・脚本: ケネス・ロナーガン
出演: ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、グレッチェン・モル、カーラ・ヘイワード、C.J.ウィルソン
アメリカ・ボストン郊外でアパートの便利屋として働くリー・チャンドラー。ある日、兄のジョーが倒れたとの連絡を受け、故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーに車を飛ばす。心臓が悪く、余命長くても10年と言われていた兄。大急ぎで駆け付けたが、1時間前に息を引き取ってしまっていた。
兄の息子で16歳のパトリックと共に弁護士のもとを訪れたリーは、兄が遺言で自分をパトリックの後見人に指名していたことを知る。弁護士から、学業途中のパトリックのために、この町に移り住むよう告げられる。だが、リーには、故郷のこの町に、帰ってきたくないつらい過去があった・・・
集合住宅で、水まわりの修理やペンキ塗りなど、手際よくこなすリーですが、無愛想で、バーで女性に声をかけられても素っ気無く、どこか世を捨てたような投げやりな男。兄の危篤で、久しぶりに帰った故郷。この町で何があったのかが、少しずつ明かされていきます。
一方、甥のパトリックも、両親は離婚、父親は急逝と、試練のときを迎えますが、精一杯、高校生活を楽しもうとする姿が痛々しいです。
幸せに暮らしていたのに、思わぬ出来事が人生を一変させてしまう・・・ 誰しもに起こりえること。それをどうしたら乗り越えることができるのか? 心の痛みを分かち合い、寄り添える人がいることがなによりの解決策でしょうか。 観終わって、しみじみとした余韻の残る物語でした。(咲)
☆アカデミー賞主演男優賞、脚本賞受賞。
2016年/アメリカ/137分/カラー/シネスコ
配給:ビターズ・エンド/パルコ
公式サイト:http://manchesterbythesea.jp/
★2017年5月13日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
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