2017年04月09日

T2  トレインスポッティング(原題:T2 Trainspotting)

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監督:ダニー・ボイル
原作:アーヴィン・ウェルシュ
脚本:ジョン・ホッジ
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
出演:ユアン・マクレガー(マーク・レントン)、ユエン・ブレムナー(スパッド)、ジョニー・リー・ミラー(シック・ボーイ サイモン)、ロバート・カーライル(ベグビー)、ケリー・マクドナルド(ダイアン)

スコットランド、エディンバラ。マーク・レントンはオランダから20年ぶりに帰ってきた。当時悪友と一緒に麻薬取引で手に入れた大金を持ち逃げしたマークは、恐る恐るかつての仲間を訪ねていく。ジャンキーのスパッドは、妻子に出て行かれ、孤独の淵に沈んでいた。シック・ボーイことサイモンは、表向きは流行らないパブを経営し、裏では恋人に美人局をさせて食べている。大金を独り占めしたマークを一番恨んでいる凶悪なベグビーは殺人罪で服役中、顔を合わせずに済むとホッとしたマークだったが、実は脱獄して妻子のもとに現れていた。20年経っても、少しも大人になっていないダメな4人はこれからどうなる…?

約20年前に発表された『トレインスポッティング』(1996年)、世界中で好評を博した青春映画の続編。同じ監督、主要キャストが終結した「あの4人のその後」です。これはなかなかすごいことじゃありませんか?!しかも、どちらも面白い〜!
前作の映像がいいタイミングで挿入され、当時観ていなくても充分わかるようにできています。まだ20代だった彼らは、麻薬におぼれ悪さばかりしています。気のいいスパッドや主人公のマークは、喧嘩にあけくれるベグビー、麻薬を売買するシック・ボーイと縁を切りたくても切れず、彼らとつるんで麻薬取引に絡んでしまいました。それが前編。当時のスコットランドは不況の真っただ中で失業率が高く、学歴もスキルも持たない若者たちが仕事にあぶれ、未来への夢も希望も持てずにいたようです。だからといってヘロイン中毒になるのはあかん。堕ちるのは簡単でも這い上がっていくのは何倍も難しい。そして20年経って年はとっても中身はそうそう変わらず…これは自分を振り返ってもわかります(冷や汗)。

この20年の間にダニー・ボイル監督は『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)でオスカーを受賞、主演のユアン・マクレガーは『スター・ウォーズ』に出演、世界中で知られる俳優になりました。
原作者のアーヴィン・ウェルシュが続編の製作に参加し、麻薬の売人役で出演しています(スキンヘッドの人)。スコットランドの歴史や政治事情をちょっと調べるといろんなシーンの意味がよりわかると思います。(白)


2017年/イギリス/カラー/ビスタ/117分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
http://www.t2trainspotting.jp/
★2017年4月8日(土)よりロードショー
posted by shiraishi at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) | イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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