2017年03月19日
パッセンジャー(原題:Passengers)
監督:モルテン・ティルドゥム(『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』)
脚本:ジョン・スパイツ
撮影:ロドリゴ・プリエト
美術:ガイ・ヘンドリックス・ディアス
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ジェニファー・ローレンス(オーロラ・レーン)、クリス・プラット(ジム・プレストン)、マイケル・シーン(アーサー)、ローレンス・フィッシュバーン(ガス・マンキューゾ)、アンディ・ガルシア
20XX年、新たな移住地を目指して、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が地球を旅立った。目的地ははるかに遠く、到着予定は120年後。乗客は冬眠状態にあり、目的地の数ヶ月前にならないと目覚めない。アヴァロン号は自動操縦で快適な旅を続けていたが、その途中で予定外に早く目覚めてしまった男女がいた。一人はロウアーデッキ(エコノミークラス)にいたエンジニアのジム、もう一人は美貌の作家でゴールドクラス(ファーストクラス)にいたオーロラだった。普通の生活では会うはずもない二人が、宇宙という究極の空間でなんとか生きる道を探す。旅はまだ90年も残っている・・・。
宇宙に取り残されるという作品はこれまでもありました。『ゼロ・グラビティ』『オデッセイ』など。それぞれに助かるかどうかハラハラさせられましたが、今度は宇宙空間の旅の途中で早く目覚めてしまい、残りの年数は客船の中だけという悲劇的状況です。5000人もの乗客がいるのに、乗務員がこれだけ?なのには驚き。何もかも機械化されていて、ミスや故障や事故などありえないというのです。「想定外」という語句がぴったりの早い目覚めに、地球の会社にヘルプと連絡をとっても返事が来るのが何年も後、ってどんだけ遠くへ行くんでしょうか。
特別の状況下どうするのが一番いいのか思わず考えさせられます。観ているうちにあまりに杜撰では、と突っ込みどころが出てくるものの、ほとんど出ずっぱりの2人の魅力+乗員のアーサーの良い味に2時間近く見入ってしまいました。宇宙船の造形や内部の美術、宇宙、プール(観てのお楽しみ)など美しい場面がたくさんあります。(白)
2016/アメリカ/カラー/シネスコ/116分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
http://www.passenger-movie.jp/
★2017年3月24日(金)より全国ロードショー
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