監督:パク・チャヌク(カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞『オールド・ボーイ』)
出演:キム・テリ、キム・ミニ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン、キム・ヘスク、ムン・ソリ
1939年、日本統治下の朝鮮半島。
華族の令嬢・秀子(キム・ミニ)は、幼い時に両親を失い、後見人の叔父(チョ・ジヌン)の厳格な保護のもと、大きなお屋敷で暮らしている。毎日、おじと向き合い声を出して本を読むのが日課だ。
一方、盗賊団に育てられた孤児の少女スッキ(キム・テリ)は、藤原伯爵と名乗る男(ハ・ジョンウ)から、華族のお嬢さん(アガシ)である秀子の下女として屋敷に住み込み、自分が秀子と結婚できるよう助けて欲しいと頼まれる。そして、結婚できた暁には、お嬢さんを精神科病院に入れて財産を奪い、一緒に逃げようと持ちかけられる。
スッキは献身的に秀子に仕え、秀子もスッキに心を開いていく。やがて、藤原伯爵は、スッキの手助けもあって、秀子との結婚にこぎつける・・・
自称伯爵は、もちろん詐欺師。ハ・ジョンウは、こういう役が実によく似合います。
日本統治下で日本を信奉する男を演じたチョ・ジヌンは、実年齢より上に見せるため、18キロ痩せて臨んだそう。和風に洋風をミックスしたお屋敷の地下の隠れた大きな書庫に、怪しげな本を所蔵しているエロおやじを好演。
男たちに支配されるお嬢さんや下女も、叔父の留守には、地下の書庫に忍び込み、きわどい書物を楽しむしたたかさも。
3部構成の本作、次々に明かされるからくりに驚かされ、最後の最後に、さらにまた驚かされました。(咲)
2016年/韓国/145分/シネマスコープ/5.1ch/R-18
配給:ファントム・フィルム
公式サイト:http://ojosan.jp
★2017年3月3日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他ロードショー