2017年02月24日

彼らが本気で編むときは、

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監督・脚本:荻上直子
撮影:柴崎幸三
音楽:江藤直子
出演:生田斗真(リンコ)、桐谷健太(マキオ)、柿原りんか(トモ)、ミムラ(トモの母・ヒロミ)、小池栄子(ナオミ)、門脇麦(佑香)、りりィ(サユリ)、高橋楓翔(中学時代のリンコ)

小学5年生の女の子、トモはママと二人暮らし。ある日ママは家出したまま帰ってこなくなった。一人ぼっちになったトモは前と同じように、ママの弟のマキオの家を訪ねていく。前は一人暮らしだったマキオは、今は恋人のリンコが一緒だ。リンコはマキオの母のいる老人施設で働いている。トモの家と違ってきちんと片付き、美味しいご飯が食卓に並んだ。トモの髪を可愛く結ってくれて、お弁当も持たせてくれる。そしてよく編み物をしている。リンコはトモに「生まれたときは男の子だったけど女になったの」という。トモが初めて会ったトランスジェンダーの女性だった。

『レンタネコ』(2012)以来久しぶりの荻上直子監督作。自ら「第2章」という新しい切り口でトランスジェンダーの女性と家族を描きました。生田斗真さんが「これまでにない難しい役」といっていますが、わざとらしくない女らしさが出ています。見た目も心も美人のリンコがちゃんといました。わりとテンション高めの役が多かった桐谷健太さんが、包容力のある落ち着いたマキオで新鮮です。
荻上直子監督がアメリカと日本に住んで、マイノリティの人についての違いを感じたたこと、“女の子になりたい息子に、偽のおっぱいを編んだ母親のエピソード”に出会ったことから始まった作品です。
観ているうちに、自分の中の偏見にも気づかされる作品になっていました。知識がない、身近にいない(いてもわからない)ということも大きいのでしょう。ひとり親家庭や育児放棄された子どもについても考えるきっかけになりそうです。
荻上監督作品には美味しそうな料理がたくさん登場します。今回もフードスタイリストは飯島奈美さん。お弁当の鯉のぼりウインナーが可愛い!そうそう、リンコたちが「本気で編む」のが何なのかはぜひ劇場で。
公開を前にニュースが飛び込んできました。第67回ベルリン国際映画祭において、LGBT(セクシュアル・マイノリティの人たち)をテーマにした全37作品の中で、優れた作品に与えられる“テディ審査員特別賞”と、ドイツの観客の投票により決まる“観客賞(2nd place)”をダブル受賞しました!おめでとうございます!!(白)


2017年/日本/カラー/ビスタ/127分
配給:スールキートス
(C)2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会
http://kareamu.com/
★2017年2月25日(土)、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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