2016年12月18日

MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間(原題:Miles Ahead)

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監督・製作・共同脚本:ドン・チードル
音楽:ロバート・クラスパー
出演:ドン・チードル(マイルス・デイヴィス)、ユアン・マクレガー(デイヴ・ブレイデン)、エマヤツィ・コーリナルディ(フランシス・テイラー)、レイキース・リー・スタンフィールド(ジュニア)、マイケル・スタールバーグ(ハーパ)

1970年代後半のニューヨーク。音楽活動を休止していたマイルス・デイヴィスの自宅に、音楽誌の記者デイヴが訪れる。彼のカムバック記事を書いて、自分も成功しようという心づもりだった。愛妻でミューズでもあったフランシスと別れたマイルスは、酒とドラッグ漬になってカムバックどころではなかった。未発表の曲が入ったマスターテープをデイヴが見つけたために、悪辣なプロデューサーの手にわたってしまう。二人は大切なテープを取り戻そうとするが。

『ホテル・ルワンダ』(2004年)の好演で主演男優賞にノミネートされたドン・チードルの初監督・主演作。製作、共同脚本にも名を連ねていて、力の入れ方が伝わります。“ジャズの帝王”と呼ばれ一世を風靡したマイルス・デイヴィスの空白の5年間を、史実とフィクションを交えて描いています。記者のデイヴはきっかけを作る役回りですが、並みのトランぺッターではないマイルスのパワーに振り回されっぱなし。マイルスったら体調が悪かったんじゃなかったの?と思わず突っ込み。ユアン・マクレガーは巻き込まれ型の災難を呼ぶ役が多いみたいです。ライブシーンには、マイルスとの共演もあったトップクラスのミュージシャンが登場して大いに盛り上がります。
フランシス・テイラーは舞台「ウエストサイドストーリー」でベストダンサーに選ばれた女性なんだそうですが、マイルスは彼女を独り占めしたかったようです。才能ある女性を家庭に閉じ込めるのは、まだそういう時代だったのかもしれませんが気の毒。結局破たんしてマイルスはますます酒とドラックに溺れますが、カムバックして来日公演も果たしています。(白)


2015年/アメリカ/カラー/シネスコ/100分
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
http://www.miles-ahead.jp/
★2016年12月23日(金・祝)よりTOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー
posted by shiraishi at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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