2016年12月11日

フィッシュマンの涙   原題:突然変異 英題:Collective Invention

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監督・脚本:クォン・オグァン
エグゼクティブ・プロデューサー:イ・チャンドン
プロデューサー:キム・ウサン
出演:イ・グァンス、イ・チョニ、パク・ボヨン

パク・グ(イ・グァンス)は、大学を出て定職につけないままフリーターを続けていた。高報酬目当てで製薬会社の新薬のテストに参加し、副作用で上半身が魚になってしまう。
彼が魚人間として一躍有名になったのは、テレビ局の見習い記者サンウォン(イ・チョニ)が目にとめた「私の彼は魚人間」というネットの投稿がきっかけだった。サンウォンは書き込みをしたジン(パク・ボヨン)に会いに行く。一夜限りの関係を結んだパク・グが、魚人間になってしまい逃げ場を求めてジンのところにやって来たが、ジンは製薬会社に彼を売ってしまったという。製薬会社に忍び込み、魚人間の存在をスクープしたサンウォンは正式にテレビ会社に採用される。魚人間もまた時代の寵児として一世を風靡する。しかしそれも束の間、製薬会社の悪意の証言で世の中から葬られてしまう・・・

大学を出て、公務員を目指すもなかなか試験に受からないパク・グ、一流大学を出ていない為、やっと見つけた職場でも肩身の狭いサンウォン。日本よりさらに就職難で学歴重視の韓国社会の現状がひしひしと伝わってくる物語でした。
歴史大河ドラマ「トンイ」で愛敬のある宮廷楽師を演じていたイ・グァンス主演とのことで、楽しみにしていたのですが、ずっと顔は魚のままで素顔が観られませんでした。(一瞬素顔が出たのかも) 長身の彼が大きな魚の頭なので目立つことこの上なし。
見習い記者サンウォンを演じたイ・チョニは、ドラマ「オンリー・ユー」でハン・チェヨン演じるイタリア料理店見習いシェフに片思いするシェフ役や、ペ・ドゥナ主演ドラマ「グロリア」でナイトクラブの用心棒役で、暗い男のイメージが強かったのですが、本作では、三流大学出ながら真実を伝えたい記者を好演していました。

新薬開発といえば、私の同級生に製薬関係の仕事に就いている人がいて、やはり実験に参加することがあるそうで、危険度の高いほど報酬が高いとのこと。
新薬開発のための実験台というテーマは、アル・パチーノとアンソニー・ホプキンスに加えイ・ビョンホンも出演している『ブラック・ファイル 野心の代償』(2017年1月7日公開)でも取り上げられています。これまで治癒できなかった病のための新薬開発が、多くの人の勇気ある実検によって成されてきたことを再認識させられました。(咲)


2015/韓国/92分/カラー/シネスコ/ドルビー 5.1
配給:シンカ 
公式サイト:http://fishman-movie.jp
★2016年12月17日(土)よりシネマート新宿、HTC渋谷ほかロードショー
posted by sakiko at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 韓国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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