監督:フランキー・チェン
製作総指揮:アンディ・ラウ
脚本:ツェン・ヨンティン
撮影:ジャン・ミンチュアン、リー・グォロン
音楽:クリス・ホウ
出演:ビビアン・ソン(リン・チェンシン)、ダレン・ワン(シュー・タイユィ)、ディノ・リー(オウヤン・フェイファン)、デヴィ・チェン(タオ・ミンミン)、アンディ・ラウ
90年代の台湾。チェンシンは、香港の人気スター アンディ・ラウの大ファン。グッズを集め、歌を聞き、愛する彼と結婚するのを夢見る女子高生。もう一人の心の王子様は、校内人気ナンバーワンのバスケ部のイケメン 優等生オウヤン。けれど彼はアイドル並みの人気女子ミンミンと仲がいい。不良のタイユィは、ミンミンに思いを寄せていて、二人を別れさせようとチェンシンに共闘を持ちかける。お互いに都合がいいから手を組んだはずだったのに、なぜかタイユィのパシリ≠ノなってしまったチェンシン。しかし、苦労の甲斐あってついにダブルデートにまでこぎつけた。
昨年台湾で興行収入第1位、アジア各国でも大ヒットした青春ラブコメ作品がようやく日本で公開されます。出演する若手俳優たちはお初な分フレッシュ、役柄そのままに受け取れました。誰にもあった淡いあこがれや初恋のトキメキ、もう戻れない青春の日々は国も年代も問わず共感できる題材です。欧米の青春ものも数ありますが、特に台湾の青春映画には、いつも胸をキュンとしめつけられます。感性が似ているんでしょうか。きっかけになる「不幸の手紙」は台湾でも流行っていたんですね。
ヒロインのビビアン・ソンは、始まりはいかにも平凡に描かれますが、二人の男子の間で揺れ動いているうちに、隠れていた良さが表に出てきます。二階堂ふみさんにちょっと似ています。彼女も5月公開の『オオカミ少女と黒王子』で女子高生役をやったばかり。ダレン・ワンが、実は細やかで傷を抱えているタイユィを演じて魅力的。粗野にふるまうのは弱みを見せたくないから。
本作は製作にもあたっている香港のスター「アンディ・ラウ」はじめ香港芸能ネタがあちこちにまぶしてありました。フランキー・チェン監督は絶対にアンディファンに違いない!もしかしてグッズもチェン監督の私物ではあるまいか?
イケメン王子のオウヤンは、当時の台湾アイドルだったジミー・リンの雰囲気。タイユィは、まんま若きアンディでした。服装やいろんなポーズがいちいち昔を思い出させて、特にアンディファンは必見です。(白)
2015年/台湾/カラー/シネスコ/134分
配給:ココロヲ・動かす・映画社○(まる)
(C)2015 Hualien Media Intl. Co., Ltd、Spring Thunder Entertainment、Huace Pictures, Co., Ltd.、Focus Film Limited
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★2016年2016年11月26日より新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー