2016年11月20日

ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち  原題:Nicky's Family

nicoras winton.jpg

監督・脚本・製作:マテイ・ミナーチュ
製作・脚本:パトリック・パッシュ  
音楽:ヤヌシュ・ストクロサ
出演:ニコラス・ウィントン、ヴェラ・ギッシング、アリス・マスターズ、ベン・アベレス、クラーラ・イソヴァー、エリ・ヴィーゼル、ダライ・ラマ14世
ナレーション:ジョー・シュレシンジャー

ナチスの迫害から669人の子どもたちを救ったニコラス・ウィントンの物語。

1938年、第二次大戦開戦前夜のチェコスロヴァキア。ナチス・ドイツによる迫害の危機が迫り、イギリスのビジネスマン、ニコラス・ウィントンが中心となって、ユダヤ人の子どもたちを安全な国に疎開させる<キンダートランスポート>の活動を始める。だが、多くの国が協力を拒否し、唯一子どもたちの入国を受け入れたのはニコラスの母国イギリスだけだった。ニコラスはイギリスで里親を探し、書類を偽造して、子どもたちを次々と列車で出国させるが、1939年9月1日の第二次世界大戦勃発によって中止を余儀なくされてしまう。彼が救った669人の子どもたちはホロコーストを生き延び、各国でさまざまな職に就き、その子孫はいまや約6000人におよぶ。
ナレーションを務めたジョー・シュレシンジャーも、ウィントンに助けられた子どもたちの一人。

多くの子どもたちを救ったニコラス・ウィントンですが、彼はそのことを家族にさえ一切話していませんでした。本人は偉業を成し遂げたという意識はなく、それよりも受け入れ先の里親も決まっていたのに、戦争勃発で救えなかった子どもたちのことを思うと胸が痛み、とても口に出せなかったようです。
50年後の1988年、ウィントンの奥様が屋根裏部屋で当時のことを克明に記録した一冊のスクラップブックを見つけたことから、ウィントンの偉業が世に知らされ、ウィントンに救われた当時の子どもたちとの再会が実現します。
感心したのは、ウィントンが一人一人の記録をきちんと整理し、戦争が終わった後、親子が再会できるようにしていたことです。
ニコラス・ウィントンは、2015年7月1日、子どもや孫たちに囲まれながら106歳で亡くなられました。この映画をどんな思いでご覧になったのでしょう。(咲)


2011年/チェコ+スロヴァキア合作/101分/英語/カラー&BW/1:1.85ビスタ
後援: チェコ共和国大使館、チェコ・センター、スロヴァキア共和国大使館 
配給:エデン+ポニーキャニオン  
公式サイト:http://www.nicholaswinton.jp
★2016年11月26日(土)からYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開
posted by sakiko at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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