2016年10月01日
アイ・ソー・ザ・ライト(原題:I Saw the Light)
監督・脚本:マーク・エイブラハム
撮影:ダンテ・スピノッティ
音楽:アーロン・ジグマン
出演:トム・ヒドルストン(ハンク・ウィリアムス)、エリザベス・オルセン(オードリー・ウィリアムス)、チェリー・ジョーンズ(リリー・ウィリアムス)
1947年メジャーデビューしたハンク・ウィリアムスは順調にヒットを飛ばし、シンガーソングライターとして大きな成功をつかんでいた。しかし、愛し合って結婚した妻オードリーは、自分自身の歌手になる夢をあきらめ、ハンクを支え子どもたちと家庭を守る生活に一抹の寂しさを感じていた。公演で家をあけることの多いハンクは、出先で酒や女性で気を紛らせることが増え、夫婦の溝が深まっていく。
アメリカで活躍したカントリー歌手ハンク・ウィリアムスを、トム・ヒドルストンが演じた伝記ドラマ。29歳の若さで他界するまでの6年間の光と影を活写しています。ハンクには脊椎に異常があり、飲酒はその痛みを和らげるためでもあったようですが、鎮痛剤に加えての深酒で結局命を縮めてしまったことになりました。「キング・オブ・カントリー」と呼ばれるほどの才能が惜しいです。
トム・ヒドルストンは『マイティ・ソー』の屈折したロキ役で大ブレイクした人。ハンク本人の線が細くて気弱な感じの雰囲気がよく似ていました。歌とギターを猛特訓して劇中の曲全てを自分で歌っています。
「ジャンバラヤ」やボブ・ディランやエルビス・プレスリーがカバーしていた何曲かがハンク・ウィリアムスの歌だったのか、とやっと気づきました。
1949年生まれの息子のハンク・ウィリアムス・ジュニアも幼い頃から歌が上手く、小さな身体でギターを弾き語りしている動画が残っています。のちにカントリーのシンガーソングライターになって、今も活動中。(白)
『アイ・ソー・ザ・ライト』というタイトルを聞いたとき懐かしかった。よく口ずさんでいた歌だったから。ハンク・ウィリアムスの名曲だけど、私がこの曲を初めて聴いたのは40数年前、新宿歌舞伎町東宝会館にあったカントリーウェスタンのライブハウス、ウイッシュボンだった。ジミー時田はじめ、日本人のカントリー歌手がよく歌っていた。今はもうこの店はなくなってしまい、TOHOシネマズ 新宿の建物になっている。ウイッシュボンでこの曲のことを知り、ハンク・ウイリアムスの歌もラジオで流れていたものを録音して聞いていた。その後、買ったカントリー・ウェスタンシリーズのCDの中にはもちろんこの曲も含まれていた。
ハンク・ウイリアムズの写真を見て、てっきり40代半ばの写真だとずっと思っていた。
でも、この作品を観て29歳で亡くなったということを知り、ちょっとショックだった。中年のおじさんだと思っていたのにそんなに若かったんだとビックリした。彼の曲はたくさん聴いてきたけど、やはりこの曲と「ジャンバラヤ」が好き。(暁)
2015年/アメリカ/カラー/シネスコ/123分
配給:カルチャヴィル、ローソンHMVエンタテイメント
(C)2016 Saw The Light Movie, LLC and RatPac ISTL LLC. All Rights Reserved.
http://isawthelight-movie.com/
★2016年10月1日(土)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
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