監督:シェリル・ダン
製作:シェリル・ダン ルーシー・クーパー
登場者:ブギー、マーサ・クーパー、ブルース・デビッドソン、エリオット・アーウィット、ジル・フリードマン、ブルース・ギルデン、マックス・コズロフ、レベッカ・レプコフ、メアリー・エレン・マーク、ジェフ・マーメルスタイン、ジョエル・マイロウィッツ、クレイトン・パターソン、リッキー・パウエル、リュック・サンテ、ジャメル・シャバズ
*8月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
ニューヨークの街をそれぞれの切り取り方で撮影している15人の写真家たちを追ったドキュメンタリー。1930年代からNYを撮り続けている人、写真集団マグナムのメンバー、ニューヨーク生まれだけでなくセルビアやカナダ出身の写真家なども。30代後半から90代後半くらいまで幅広い年代の写真家が登場し、自身のニューヨークへの思いや、撮影している写真ジャンルなどが紹介される。女性も4人登場する。
同じニューヨークを撮っていても様々。ギャングを撮っている人もいれば、警官、消防士、電車のいたずら書き(グラフィティムーヴメント)を撮る人。ラップやヒップホップシーン、街のグループ、ホームレス、売春婦を撮っている人もいる。彼らの撮っている写真からニューヨークの持つエネルギーが伝わってくるし、ニューヨークのさまざまな顔が浮かび上がってくる。そしてニューヨークの魅力に取り付かれた写真家たちの語る言葉も味がある。監督はニューヨークのストリートカルチャーを撮り続ける写真家で、本作が映画初監督作品となるシェリル・ダン。
昔の写真家が撮ったニューヨークの写真をたくさん見てきたけど、この映画で、今でもほんとにたくさんの写真家がニューヨークを撮っているのだなとびっくりしました。
私はニューヨークに行ったことはないけど、ニューヨークはこんなにも写真家を魅了する刺激的な街、魅力のある街、混沌とした街なのだと思いました。私もいつかニューヨークに行ってみたい。様々なテーマでニューヨークが語られている。そして彼らが語る言葉も興味深い。その中でも印象的に残った言葉を記してみると。「写真は時を止める手段」「街は驚きの宝庫」「何かありそうなところへ鼻を利かせていく」「ストリートは挑戦」「この街は変化している」「その道には人生が行きかう」「そこにある一瞬」「輝きはいつもそこにある」
それにしてもニューヨークを撮っている写真家はたくさんいるのだなと思う。今までも、そんな写真家が描かれてきた。ニューヨークの街角ファッションを撮っていたビル・カニンガムを描いた『ビル・カニンガム&ニューヨーク』、亡くなった後から発掘されたヴィヴィアン・マイヤーを描いた『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』など、魅力的な作品がこのところ毎年のように公開されている(暁)。
2013年 アメリカ 上映時間 83分
配給 Akari Films
公式サイト https://akarifilms.co/photographers-in-newyork/