2016年07月17日

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(原題:Trumbo)

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監督:ジェイ・ローチ
原作:ブルース・クック『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(世界文化社刊)
脚本:ジョン・マクナマラ
撮影:ジム・デノールト
音楽:セオドア・シャピロ
出演:ブライアン・クランストン(ダルトン・トランボ)、ダイアン・レイン(クレオ・トランボ)、エル・ファニング(ニコラ・トランボ)、アラン・テュディック(イアン・マクレラン・ハンター)、ルイス・C・K(アーレン・ハード)、デヴィッド・ジェームズ・エリオット(ジョン・ウェイン)、ジョン・グッドマン(フランク・キング)、ヘレン・ミレン(ヘッダ・ホッパー)、ディーン・オゴーマン(カーク・ダグラス)

第2次世界大戦後、米ソの冷戦時代が始まるとアメリカでは“赤狩り”の嵐が吹き荒れた。共産主義者への糾弾は、ハリウッドの映画界にも及ぶ。当時売れっ子脚本家であったダルトン・トランボは、最初のターゲットである“ハリウッド・テン”と呼ばれた10人の映画人の一人だった。公聴会に呼ばれるが証言を拒否し、議会侮辱罪で逮捕・収監されてしまう。刑期を終えて戻ってもハリウッドからは干されてしまっていた。愛する家族との生活のため、偽名を使ってB級映画の脚本を格安で書きまくる日々が続く。1953年、友人イアン・マクレラン・ハンターに託した『ローマの休日』がアカデミー賞(原案)を受賞した。

数々の迫害・妨害にも屈せず偽名で脚本を書き続け、1960年クレジットに名前が載るようになり、見事に復活を果たしたダルトン・トランボ。それでも『黒い牡牛』で名前の刻まれたオスカーを受けたのは1975年のこと。『ローマの休日』に至っては1993年。すでに亡くなっていた彼に代わって妻のクレアが受けたのだそうです。トランボを演じたのはあんまり記憶に残らないおじ様顔のブライアン・クランストン。テレビシリーズ「ブレイキング・バッド」の主人公で大ブレイクしました。
締め付けた側「アメリカの理想を守る映画同盟」にいたのが大スターのジョン・ウェイン。愛国精神は立派だけれど、主義主張の違う者を排斥するのは民主主義って言わないんじゃ? 嫌味なコラムニスト、ヘッダ・ホッパーをヘレン・ミレンが演じていて“友達になりたくない感”満点です。生活苦から証言することを選んだ人もいるのもきちんと取り入れられ、その事情がまた切ないです。
ちょうどこの時期のハリウッドを内側から描いた『ヘイル、シーザー!』(ジョエル&イーサン・コーエン監督/ジョシュ・ブローリン)もぜひ合わせてご覧ください。(白)


2015年/アメリカ/カラー/ヴィスタ/124分
配給:東北新社
(C)2015 Trumbo Productions, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
http://trumbo-movie.jp/
★ 2016年7月22日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
posted by shiraishi at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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