2016年06月26日
フラワーショウ! 原題:Dare to Be Wild
監督:ビビアン・デ・コルシィ
出演:エマ・グリーンウェル、トム・ヒューズ。クリスティン・マルツァーノ
監督:ビビアン・デ・コルシィ
出演:エマ・グリーンウェル、トム・ヒューズ。クリスティン・マルツァーノ
エリザベス女王が総裁を務める英国王立園芸協会が主催するチェルシー・フラワーショー。世界最古にして最高峰の豪華絢爛たる舞台に、あえて雑草とサンザシの木だけという質素なコンセプトで挑んだアイルランドの若き女性の実話に基づく物語。
アイルランドの田舎で育ったメアリー・レイノルズ。野草を愛し、自然を活かした庭をデザインして世に出したいと夢見ていたメアリーは、著名なガーデン・デザイナー、シャーロットのスタッフとして仮採用になり、首都ダブリンで働き始める。やがてメアリーのデザインした庭園はセレブな顧客たちに提供されるが、シャーロットはメアリーの名を表に出すことはなかった。挙句の果てにクビになってしまう。「こうなったら、チェルシー・フラワーショーで金メダルを獲るしかない!」とひらめく。2000人の応募の中から、たった8人の出展枠に選ばれたメアリー。でも、実際に出展するのには、25万ポンドの資金を調達し、80日後には施工を開始、3週間で仕上げなくてはならない。さて、メアリーは無事出展できるのか・・・
メアリーのデザインした「ケルトの聖域」は、“平凡な日常を忘れ、自然の力を感じられる魔法の地”というコンセプト。華やかさはないけれど、大地に根ざしたダイナミックな力を感じさせてくれる庭園。異色さに興味を持ちましたが、この映画でもっと神秘的でダイナミックさを感じさせてくれたのは、エチオピアのキリスト教の儀式。実は、ふっと寝てしまって、気がついたらエチオピアの場面でした。なぜエチオピア?と思ったら、施工を頼みたい植物学者のクリスティが仕事のためエチオピアに行ったのを追いかけてのことでした。そして、恋に落ち・・・と、どこまで実話なのかわかりませんが、そこは映画を面白くするため?
実在のメアリー・レイノルズは、1974年生まれ、1997年にランドスケープの学位を取得し、同年、ランドスケープ・デザインの会社を設立。2002年、チェルシー・フラワーショーのショー・ガーデン部門に初エントリーして金賞を受賞しています。シャーロットにこき使われたり、デザインを盗まれたりした話も、もしかしたら映画のための作り話? エチオピアに行ったことも、監督のアイディアだとしたら、それはよかったなと。(咲)
2014年/アイルランド/100分/カラー/DCP5.1ch/シネマスコープ
配給・提供:クロックワークス
公式サイト:http://flowershow.jp
★2016年7月2日 (ヒューマントラストシネマ有楽町、 YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
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