2016年06月18日

帰ってきたヒトラー(原題:Er ist wieder da)

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監督・脚本:デビッド・ヴェンド
原作:ティムール・ベルメシュ
撮影:ハンノ・レンツ
出演:オリヴァー・マスッチ(アドルフ・ヒトラー)、ファビアン・ブッシュ(ファビアン・ザバツキ)、クリストフ・マリア・ヘルプスト(クリストフ・ゼンゼンブリンク)、カッチャ・リーマン(カッチャ・ベリーニ)

アドルフ・ヒトラーは連合国軍に追いつめられて自殺した・・・はずだったが、天国でも地獄でもなく草むらで目が覚めた。何が何だかわからないまま、ようすの違う見覚えのない街を歩き、新聞の日付を見て今は2014年だと知って驚愕する。
テレビマンのファビアンは、いきなりリストラされて途方に暮れていたとき、ヒトラーとそっくりな男を見つけた。彼と街の人とのやりとりを撮影し上司に見せると採用され、その外見と物腰、演説のたくみさでたちまちのうちに人気者となっていった。

現代にヒトラーを蘇らせ、人心をつかむ才能をまたもや発揮させていくというティムール・ヴェルメシュのベストセラーが原作です。ドイツ国内で250万部を売上げ、42言語に翻訳され日本では河出文庫から発刊されています(400pもある厚い本!)。ヒトラーの一人称で語られるこの小説を映画化するにあたり、ヴェンド監督はオリヴァー・マスッチ演じるヒトラーが、街の人々と会話していく様子をドキュメンタリーのように撮影しました。拒否反応を示す人ばかりでなく、多くの人がこの偽ヒトラーを歓迎したそうです。笑って終わりではなく、強い指導者を望むという本音が出るあたり、今の日本の現状とよく似ていて笑っていられなくなります。テレビ番組も実際にあるものを模した作りで司会者もそのまま。テレビ番組に出演し、新しい機器やインターネットを知り、「これは(扇動・洗脳に)使える」と思うところにゾッとしました。ヒトラーをどこまで笑えるか、というこの映画を作ったドイツって大人の国!これを見た人は周りの人と話さなくちゃ。日本には「ナチスを手本に」と言った政治家もいるんですから。参院選もすぐだしね。(白)

2015年/ドイツ/カラー/ビスタ/116分
配給:ギャガ
(C)2015 Mythos Film Produktions GmbH & Co. KG Constantin Film Pro duktion GmbH Claussen & Wobke & Putz Filmproduktion GmbH
http://gaga.ne.jp/hitlerisback/
★2016年6月17日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにてロードショー
posted by shiraishi at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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